長野県岡谷市は、
時計やカメラなどの精密機械が有名な工業都市です。
また「うなぎのまち岡谷」として鰻の消費量が高いことでも有名で、
市内には鰻の名店がたくさんあります。
そして、「岡谷太鼓祭り」もそんな数ある岡谷の魅力の一つとして、
県内外から観光客が訪れる伝統あるお祭りです。
もともと戦国時代に武田信玄が和太鼓を用いて士気を高めており、
その陣太鼓を奏でる者は「御諏訪太鼓21人衆」と呼ばれていました。
その御諏訪太鼓はその後武田氏の滅亡と共に廃れていったのですが、
時は経ち昭和26年、御諏訪太鼓が再び結成され復活しました。
そして昭和44年の大阪万国博覧会後、
その御諏訪太鼓の指導の下で岡谷太鼓保存会が結成され、
地域活性化を目指す商業祭として
「第1回岡谷太鼓祭り」が開催されたのです。
それから回を重ねるごとに参加者も増えていき、
今では30チームが参加するようになりました。
このお祭りのメインイベントは、
メインステージいっぱいに並んだ打ち手たちによる
「300人による日本一の揃い打ち」。
会場だけでなく、市内中に響き渡る太鼓の音は圧巻です!
今回は、そんな岡谷太鼓祭り2019の日程とスケジュール、
そして駐車場や交通規制情報まで、詳しく解説していきますよ。
岡谷太鼓祭り2019の日程とスケジュール
岡谷太鼓祭りは、毎年8月13日、14日に行われるので、
2019年も宵祭りが8月13日(月)、
本祭りが14日(火)に予定されています。
早速二日間のスケジュールを見ていきましょう。
【8月13日】
15:00~21:00 市民団体による手作りのステージ
16:30~21:00 MINAKOIわっさか(フリースタイル)
18:20~21:00 メーンステージ
【8月14日(火)】
12:00~17:00 子供・長持・みこしパレード
17:00~21:00 MINAKOIわっさか(フリースタイル)
18:00~19:30 MINAKOIわっさか(流し踊り)
16:00~21:00 市民団体による手作りのステージ
18:20~21:00 メーンステージ
13日は、まず15時からふれあい広場ステージにてダンスや太鼓演奏、
歌謡ショーなどのステージイベントがあります。
14日も16時から開催されるので、公式HPからスケジュールを確認して、
見たいステージの時間をチェックしておくと良いですね。
【ふれあい広場ステージ】
イルフプラザ駅側入口に設けられた特別ステージでは、
2日にわたり太鼓の演奏はもちろん、
市内のダンスチームの踊りやバンド演奏、
地元の中学生による授業で学んだ太鼓演奏などが行われます。
私の子供も地域学習の一環として太鼓を勉強し、
総復習としてこのステージに立たせていただきました!
岡谷市内の子供は太鼓にふれる機会が非常に多いのです。
このステージでは、
そんな地元の人以外にも太鼓にふれてほしいということで、
誰でも参加できる太鼓教室を開催しています。
小さな子供でも参加できるので、
是非一度せっかくなので太鼓に触れてみてはいかかですか?
【MINAKOIわっさか】
13日は、「GOTTA☆みなこい~夏歌~」合わせて踊る競技大会です。
市内の小学生や踊りのサークルなどが衣装・踊りを競います。
それぞれに工夫が凝らされ、一緒に踊りだしたくなります。
13日は16時半から、14日は17時から始まるMINAKOIわっさかは、
踊りパレードのことで、
フリースタイル部門ではチームごとに、
ジャズダンスやエアロビクス、サンバなど、
様々な曲と振り付けで踊りを披露します。
「みんなで楽しく、わっとやろうよ」という意味で名付けられている通り、
発想にとらわれない自由なダンスを見ることができます。
14日18時から行われる
MINAKOIわっさかの流し踊り部門では、
「どんどこおどり」という、
おんべを持って踊る地域の踊り。
「岡谷おどり」という岡谷に昔からある盆踊り。
「GOTTA☆みなこい!!~盆唄」という、
前日の曲の盆踊りバージョンを
地域の団体や市の保育園の先生たちが流して踊る流し踊りが行われます。
昨日とは違い、昔ながらの懐かしい風景が見られますよ!
【街なかパレード】
14日のみ会場周辺を、
みこしパレード、長持ちパレード、子供パレードと
3つのパレードが祭りを盛り上げます!
街の中を可愛い子供たちが笠踊りをしたり、長持をかついで練り歩いたりと、
祭りを盛り上げるパレードが繰り広げられます。
ちなみに「長持」とは、
諏訪の伝統芸能としても親しまれているのですが、
元々は「荷物を入れて運ぶ箱のこと」なんです。
総重量150~200キロとかなり重たいのですが、
これをみんなで担いで練り歩くわけですね。
【メーンステージ】
岡谷太鼓祭りのメーンイベントともいえる「日本一の300人揃い打ち」は、
二日とも18時20分から行われるメーンステージの最後で見ることが出来ます。
子供太鼓や、コンテスト入賞者の太鼓の演奏などが行われます。
岡谷市長も歴代太鼓を叩くんですよ!
そして、300人揃い打ち!勇壮で迫力のある演奏は、圧巻です!
間口60mもあるメーンステージに総勢300名が並んで太鼓を打ち鳴らす音は、
まさに大地を揺るがすような迫力あるステージです。
岡谷太鼓祭りに行くなら、
お祭りのフィナーレを飾る日本一の揃い打ちは絶対に外せませんよ。
岡谷太鼓祭りの駐車場と交通規制情報
岡谷太鼓祭り当日はとても混雑するので、
公共交通機関での来場がおすすめです。
また、メーン会場周辺の道路では、
13日は15:00~21:30まで、14日は道路によって時間が決まっていますが、
12:00~21:30まで交通規制が敷かれます。
どうしても車で行きたいという方は、
混雑を避けるためにも早めに来場した方が良いでしょう。
【アクセス】
車では、長野自動車道岡谷ICから約15分。
近く市営駐車場にありますが、
周辺が交通規制がかかっているので注意してください。
電車では、「JR中央本線岡谷駅下車」、
降りればすぐにお祭りムード漂っているので人波に乗れば会場です!
周辺の駐車場をご紹介しますので、
車で来場される方は参考にされてください。
【市営中央町立体駐車場】
・年中無休24時間(ただし22時から6時の間、5階以上はシャッター閉鎖)
・5時間以内無料、5時間以上は1時間ごとに250円
・465台駐車可能
【なみきパーク岡谷駅南パークアイランド】
・年中無休24時間
・1時間100円(最大料金全日1日500円)
・104台駐車可能
岡谷太鼓祭りの見どころ
岡谷太鼓祭りの見どころは、
何と言っても「300人の揃い打ち」です。
太鼓の音って、そんなに聞く機会はありませんが、
お祭りなどで聞いていると心が晴れやかになったり、
気持ちがスッキリしたりしませんか?
心にドン!と体に響くあの爽快な音がそうさせてくれるんでしょうね。
でも300人が一斉に太鼓を演奏するところって、
岡谷太鼓祭りに来ないとそうそう見られるものではありません。
一斉に太鼓の音が鳴り響くわけですから、
迫力満点なのは言うまでもありませんが、
しんと静まり返った会場で、
300人が息を合わせて演奏する様は本当に圧巻です。
見ていてもかっこ良いし、
心臓に鳴り響く音がたまりませんよ。
老若男女、家族連れ、カップル、
誰でも楽しめます。
朝から市内各地を出演前の太鼓連が、
ふれ太鼓で気分を盛り上げます。
浴衣を着た多くの地元の人が、
お祭りへ繰り出していきます。
15:00~21:00まで、各所でイベントが行われるので、
小さな子供でも早い時間から十分楽しむことができますよ。
また、駅を降りてすぐの童画館通りからメーンステージ近く、
中央通りまで屋台がたくさん出ています。
お祭りらしい屋台から、
地元の商店の屋台までいろいろあるので楽しめますよ!
岡谷太鼓祭りの場所取りは?
岡谷太鼓祭りのメーンステージの前には、
ブルーシートが敷かれた無料観覧スペースが設けられますが、
毎年立ち見が出るぐらい大盛況なので、
ステージを満喫するためにも、
見やすくて移動もしやすいちょうど良い席を確保したいですよね。
無料スペースには400人ぐらい座ることができますが、
場所取り合戦で負けないように、
早めに場所取りに備えて会場入りしておいた方が良いでしょう。
参考までに、2018年は11時から場所取り開始でした。
お花見の場所取りさながら、
自分のレジャーシートを持参して敷いておいたり、
ビニールテープで必要なスペースを囲んだりと、
メーンステージが始まるまでの間は、
皆さんそれぞれ工夫して場所を確保していますよ。
岡谷太鼓祭りの有料観覧席
有料観覧席も設けられますが、
無料スペースの後ろになるので、
間近で太鼓の音を楽しみたいという方には
無料スペースの方がおすすめです。
ただ、椅子に座ってゆっくり見たいという方は、
こちらの有料観覧席が良いでしょう。
しかし有料席でなくても十分楽しめるので、
あまりおすすめしませんよ。
ちなみに、有料観覧席は全席指定で1席2000円となっており、
昨年は7月17日から販売開始されています。
詳しくは岡谷太鼓祭り公式HPをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
岡谷太鼓祭りは太鼓をモチーフにした珍しい市民祭りで、
地元ではおなじみのお祭りです。
太鼓の音って、お祭り気分が盛り上がるだけでなく、
昔から聞きなれているため親しみや懐かしさも感じますよね。
聞いているだけでお腹の底に響く独特の楽器です。
岡谷市民は小さいときから何かしら
太鼓に触れて育ってきていると言っても過言ではないでしょう。
「岡谷太鼓祭り」では、一つ一つの太鼓の音はもちろん、
300の太鼓が一つに重なる迫力や絶頂感まで感じることができます。
ザ・夏祭り!山々に響き渡る太鼓の勇壮で深みのある音を、
是非一度浴衣を着て、見て、体感してみてはいかがでしょう?