「お墓参り」と言えば 家族行事の代表格。
嫁ぎ先でこの行事に参加するということは、
家族の一員となった証。
といえば聞こえはいいですが見方を変えると
「ここで自分の立ち位置が決まる」と言っても過言ではないでしょう。
家族にとっては 気の張らない夏の恒例行事ですが、
嫁にとっては資質を問われる最初の関門でもあるのです。
さあ気を引き締めていざ出陣!!
お墓参りの服装にはマナーがある!?
「お墓参り」は法要とは違います。
基本的に「普段着」で大丈夫。
もちろん初盆や法要からの流れで行く場合は、
喪服かフォーマルな服装が必要なこともあるので、
そこはきちんと確認しましょう。
でも大抵の場合は「普段着でいいわよ~」と
言われることは想像がつきます。
しかし!
この「普段着」というのが一番難しいのです。
「普段着ているもの」 つまり、
あなたの社会人としての「常識」が問われるということなのです!
本当の普段の服装をとやかく言われるということではないですよ。
TPOに合わせた振る舞いが出来るかどうかを
見られていると思った方がいいでしょう。
ただ地味にすればいいという問題ではありません。
普段着慣れていない、取って付けたような格好は
一目で違和感を持たれるものです。
ヘタをすると「格好だけ」という
悪印象を持たれかねません。
めったに着ないけど、やはり自分の服。
もっと言うと、ちゃんと似合ってるかどうかは
重要なチェックポイントです。
「ふさわしい振る舞い」と思うと、なんだか小難しい感じがしますが、
要するに「コンセプトを理解しているか」ということです。
一から揃えたり、 わざわざ用意するのではなく、
自分の持ち物で コンセプトに見合うものを選べるかが、
「ふさわしい振る舞いが出来る」ということになるのではないでしょうか?
墓前だということ。
家族の集まりだということ。
レジャーではないということ。
個人的な意見ですが、
お墓参りで黒一色の服装は重すぎてかえって浮いて見えます。
夏らしい涼しげな淡色系の動きやすい服装というのが、
お墓参りファッションのコンセプトとしては妥当かと思います。
ご参考までに…。
あとは、現実的なシチュエーションを想定しておきましょう。
お天気にもよりますが、やはり真夏の日中です。
墓地や霊園は広大な敷地にあることが多いので、
木の陰などの日陰が無いことも大いにあり得ます。
また大抵が砂利道ですので、
ピンヒールやミュールは場違い以前に怪我のもと。
あとは墓石や周りをキレイに掃除するために、
古い水を替えたり雑草をむしることもあるので、
あまり高級なものや気合いの入った服装は
相応しくないことが分かりますね。
「普段着でいい」とはそういうことなのです。
お墓参りに必要な持ち物
続いて持ち物ですが、
「何をするか」が分かっていれば、それほど迷わずに済みます。
まずは掃除道具です。
墓前に着いたら、まずお掃除をします。
●スポンジ、雑巾、古歯ブラシ、バケツなど
墓石の清掃に使います。
墓石を傷つける金属類はNGです。
お供え用と清掃用の水は分けましょう。
●軍手、鎌、熊手など
夏の雑草を甘くみてはいけません。
根っ子から強固なものもありますので、
小型の鎌と熊手はあると便利。
●ホウキ、ちりとり
土くれや細かいゴミが結構出ます。
●ゴミ袋
ゴミや雑草をまとめるため。
ゴミ捨て場のない所は持ち帰らないといけないこともあります。
●手桶、柄杓
お花やお供え用にキレイな水を用意します。
手桶や柄杓、バケツなどは墓地に備え付けている所がほとんどです。
事前に確認できるとベスト。
それからお供え物です。
内容はもちろんですが、
お墓参りではサイズも重要です。
よほど立派なお墓なら別ですが、
お供え物が置けるスペースも限られています。
形状によっては、地面に直接置くしかない場合もありますので、
小ぶりなカゴ入りやパックになっているものが無難です。
敷き用に半紙などを用意しておくのも良いですね。
飲み物は、万が一風で倒れたら、
お墓を汚してしまいます。
また瓶などの割れ物も倒れた時が危ないので、
紙パックや缶入りを用意しましょう。
そして、お供え物は必ずお持ち帰り下さい。
カラスや獣が荒らしますから。
あとは、お花、線香、お灯明で、
忘れちゃいけないのがマッチかライターです。
この辺りは、役割分担をあらかじめ決めておくか、
後学のためにとお任せしたほうが良いかもしれません。
(マッチ等の予備はあると安心。)
だいたいのイメージはつかめたでしょうか?
細かい作法やしきたりは「これから学ばせて頂きます」という姿勢で
素直に教えていただく方が、家族の一員となる気持ちの表れと、
好印象を持ってもらえるでしょう。
あらかじめ用意しておくべきものも
事前にきちんと尋ねることは決して恥ずかしいことではありません。
何も知らないのも困りますが、
知ったかぶりはかえってズレていたり、ご迷惑になることも。
まとめ
自分がどう見られるかよりも、
ご家族がどうして欲しいのか…から考えていけば、
気持ちは行動に現れます。
現場で必要な気配りができれば、
嫁として十分ではないでしょうか?
そのための最低限の準備ができていれば、
背伸びは決して必要ありません。
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