赤ちゃんはお喋りが出来ないので、
自分の気持ちを伝えることができません。
そのため、ママも毎日が試行錯誤の繰り返しです。
泣いている原因がオムツなのか、
お腹が空いたのか、それともただ眠たいのか…
全部やってみて初めて原因が分かるということも多いでしょう。
同じように、ミルクを全然飲んでくれないという赤ちゃんもいれば、
反対に心配になるほど何度も欲しがる赤ちゃんもいるかもしれません。
大人でもたくさん食べる人もいれば小食の人もいますよね。
赤ちゃんだって一人一人体格も違えばミルクを飲む量だって違うので、
一概に「これが正解」とは言えないものです。
したがって、粉ミルクの缶に書いてある通りにミルクを作って飲ませていても、
実は多すぎたり足りていなかったりする場合があるのです。
今回は、赤ちゃんのミルク量を体重から計算する方法と、
体重が増えすぎて心配な時の対策を解説していきます。
赤ちゃんのミルク量を体重から計算する方法
赤ちゃんの体重は、1カ月健診や4カ月健診など、
乳幼児健診の際に計ったりする以外にも、
支援センターやショッピングセンターの授乳室に、
体重計が置いてあることがあります。
体重は赤ちゃんがきちんと成長しているか見るために大切な記録なので、
見つけた時にはぜひ計ってあげてください。
体格の大きな赤ちゃんであれば、
ミルクを目安以上に飲むことが考えられますし、
小さめの赤ちゃんなら、
ミルクの量が少なくてもきちんと満たされていることもあります。
つまり、体重からミルク量を計算することで、
その子の体格に合った適量を知ることができるのです。
計算式は、
<140ml×赤ちゃんの体重(g)÷1000=赤ちゃんに必要な1日のミルク量>です。
もし赤ちゃんが5000gなら、
<140m×5000g÷1000=700ml>となるので、
1日に700ml飲むぐらいがちょうど良いということになりますね。
もし適量よりもさらに欲しがるという時や、
欲しがらないから少なめにしているという時、
そのミルクの量が赤ちゃんにとって多すぎる・少なすぎるという判断は、
ママにだって難しいものです。
そんな時は以下の兆候を参考にしてみてください。
〇ミルクが足りていない時の兆候
・体重が全然増えない
・尿が少ない
・赤ちゃんがムチムチしていない
・機嫌が悪い
〇ミルクが多すぎる時の兆候
・体重の増え方が激しい
・ミルクの吐き戻しが多い
・ミルクを飲んですぐ、お腹に向かって足を引き寄せる仕草をする
これらの兆候がある場合は、お医者さんにも相談して、
ミルク量を調節してあげるようにしましょう。
赤ちゃんが太る原因はミルク!?体重が増えすぎないためには?
赤ちゃんを育てるママなら、
どこかで「母乳はいくら飲んでも大丈夫だけど、ミルクは飲みすぎると太る」
という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際にミルクは母乳よりもカロリーが高いのでしょうか?
実は、ミルクのカロリーは100mlあたり約66~68kcalなのに対し、
母乳は100mlあたり約66kcalと、ほとんど差がありません。
違いがあるとすれば、
ミルクの方がたんぱく質の量が多いということです。
ミルクは100kcalあたり2.2~2.4gのタンパク質が含まれるのに対し、
母乳は100kclあたり1.7gしか含まれないので、
ミルクの方が消化に時間がかかると言われています。
ミルクは腹持ちが良いと言われるのは、
タンパク質が多いことが関係しているのですね。
そもそも、赤ちゃんは生まれて数か月すれば、
プクプクしてくるのが普通なので、
それが肥満かどうかを判断するのは難しいものです。
よく勘違いをされる方が多いのですが、
成長曲線の枠外だとしても、
赤ちゃんが元気であれば問題ないケースが多いです。
これからハイハイなどが始まって運動量が増えてくると、
自然となだらかな曲線に戻っていく場合もあります。
もし先述した「ミルクを飲ませすぎている時の兆候」が見られる場合は、
赤ちゃんが泣いている原因を他にも探してみてください。
泣いている=ミルクとは限りません。
暑さや寒さ、オムツかぶれが痛い、うんちが出なくて苦しいなど、
他に泣いている理由がないか探してみてくださいね。
寂しくて抱っこしてほしいだけという場合もあります。
そんなにミルクを飲ませていないのに
「太りすぎなのでは…?」と心配な時には、
お医者さんや保健士さんに相談すると良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんの欲しがるままにミルクをあげていたら、
体重が増えすぎていたということはよくあるものです。
しかし、肥満にならないようにと思ってミルクを減らすと、
赤ちゃんにとって必要な栄養が摂取できない事態にもなりかねません。
そんな時は、
ぜひ赤ちゃんの体重から割り出すミルク量を参考にしてみてくださいね。
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