灘のけんか祭りは、兵庫県姫路市白浜町の松原八幡神社で行われる
秋季例大祭で「妻鹿のけんか祭り」とも呼ばれています。
全国各地にある「けんか祭り」の中でも最大規模の祭りで、
「天下の奇祭」として播磨を代表する祭りとして有名です。
今回は灘のけんか祭りについて紹介いたします。
灘のけんか祭り2019年の日程
灘のけんか祭りは、
毎年10月14日、15日に行われます。
「一の丸」「ニの丸」「三の丸」と呼ばれる3基の神輿をぶつけ合わせる神事と、
旧7ヶ村の豪華絢爛な屋台が激しく練り競う「屋台練り」が行われます。
そして、「松原八幡神社秋季例祭風流」として、
姫路市と兵庫県の重要無形文化財に指定されています。
また、旧松原村の獅子屋台の太鼓の音は
「日本の音風景100選」にも選ばれています。
10月14日の宵宮では、
東山・木場・松原・八家・妻鹿・宇佐崎・中村の順番に
旧7ヶ村の屋台が神社に宮入りをして、
各村の屋台同士が練り競う
「練り合わせ」(屋台がぶつかり合う事)が行われます。
10月15日の本宮では、早朝の「露払い」から始まります。
獅子壇尻が松原神社の境内で清めの儀式を行いお祓いを受けます。
その後、練り場と呼ばれる御旅山麓の広畠で清めの儀式を行います。
屋台が順番に宮入りをし、決められた位置につくと、
神が宿った3基の神輿を担ぎ上げて
拝殿前で激しくぶつけ合う神事が行われます。
灘のけんか祭りは怪我人が出るほど危険!?
灘のけんか祭りは「エイヤサー! ヨイヤサー!」の掛け声と共に、
300kgもの神輿が激しくぶつかり合います。
そのため、
過去には死亡事故もあるほどの激しい祭りだと言われています。
灘のけんか祭りでは神輿同士が激しくぶつかり合うことで、
神輿が壊れれば壊れるほど神様が喜ぶと言われており、
神輿の担ぎ手が命懸けでぶつかり合います。
神輿はバランスを崩して倒れやすく、
担ぎ手が屋台に挟まってしまったり、
下敷きになったりする可能性が大いにあるのです。
そのため、とても迫力のある祭りなのですが、
観光をする際にも危険を伴います。
まず、絶対に神輿や屋台に近づかないこと!
そして、祭りの最中は人混みや混雑で
押しつぶされないように、特に小さな子連れの場合は注意してください。
灘のけんか祭りの安全な見学スポットはココ!
基本的に屋台に近づかなければ安全に見学する事が出来ますが、
「松原八幡神社の楼門の前」がオススメです。
宵宮と本宮ともに迫力満点の練り合わせを
間近で見ることが出来ます。
そして、「松原八幡神社の境内」では、
3基の神輿と7台の屋台が揃うスポットになりますが、
スペースが限られているので早めの場所取りが必要になります。
さらに、一番人気なのは御旅山山麓での練り合いです。
御旅山は標高が100mほどの小高い山ですが、
斜面が段々になっているので毎年15万人ほどの人が集まります。
日が暮れて暗くなってくると各屋台に電飾が灯って、
お昼の時とはまた違った華やいだ雰囲気になります。
しかし、御旅山には借り主から招待を受けないと、
一般の観光客は入ることができません。
場所によっては「有料桟敷席」もありますが一般に販売はされておらず、
地域の知り合いがいないと入手が困難だと言われています。
灘のけんか祭りの歴史
灘のけんか祭りの歴史は古く、
松原八幡神社で行われていた例祭の「放生会」が始まりだと言われています。
放生会とは、11世紀~12世紀頃、
平安時代中頃~鎌倉時代始めの頃に生類保護や殺生禁止の意味で、
捕らえられた生き物を自由に解き放すという儀式です。
江戸時代頃になると、村々でだんじりや屋台を作り、
祭事に参加するようになった事で、
豪華絢爛な屋台がメインのお祭りへとなっていきました。
灘のけんか祭りのアクセス
場所
松原八幡神社
電車で向かう場合
山陽電気鉄道白浜の宮駅から徒歩5分
※祭り当日は直通特急・特急が臨時停車します。
車で向かう場合
播但連絡有料道路姫路JCTから約10分
灘のけんか祭りの駐車場
灘のけんか祭りは、
毎年、15万人の方々が見に来られるため大変混雑します。
祭り当日は交通規制も実施されるため、
車で向かう場合は駐車場を探すのは大変です。
手前の駅のコインパーキングに車を駐車して、
電車で向かうのがおすすめです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
灘のけんか祭りの当日は、
学校や仕事が休みになるほど地域の方は祭りに対しては熱くなります。
祭りにかける強い熱意や想いをぜひ間近に感じてみてください。
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