冬が近づくにつれ実感されることですが、
お布団の基本的な役割といえばやはり保温性です。
寝ている間に身体から出る熱を逃がさないように、
良質な掛け布団でしっかりフタをしてあげることが、
幸せな睡眠へとつながります。
そんな掛け布団の保温性を左右するのは、
何と言っても“中綿の素材”です。
特に、中が羽毛であるかどうかはとても重要です。
繊維の間にたくさんの空気をためこむことのできる羽毛は、
それ以外の綿やポリエステルといった素材とは温かさがまるで違います。
今回は、羽毛布団のメリットとデメリットや、
購入時の選び方について詳しく解説したいと思います。
羽毛布団のメリットとデメリットとは!?
羽毛は、天然素材の中で最も保温性に優れ、
冬用のジャケットの素材としても使われています。
高い保温性の秘密は、
繊維のかたまりの一つ一つが絡み合い形成する、
高密度の空気の層です。
これが熱が外へ逃げるのを押しとどめ、
身体を温めてくれます。
中身がほとんど空気と羽なので、
嵩のわりに軽量で小さくたたんで収納することが可能です。
そのため、出し入れがしやすいこともメリットの一つです。
デメリットとしては、他の布団にくらべ、
購入時の金額が圧倒的に高いということと、
クリーニング代がかかることです。
シングルの羽毛布団で大体、購入するのに5万円前後、
クリーニング代に1万5千円くらいかかります。
クリーニングに出さないで、
おうちで、バスタブに水を貯めて水洗いすることも可能ですが、
羽毛布団は水を吸うとかなり重くなるため
洗うときはもちろん、脱水と、その後の天日干しも、
一人でやるには相当な重労働です。
購入費と維持費という、金銭面での負担が
ほぼ唯一のデメリットであると言えます。
羽毛布団の選び方は重さ重視で大丈夫!?
一般的に、羽毛布団は重ければ重いほど
立派で良い布団であるかのように思われていますが、
実は布団の重さはそれほど重要ではありません。
羽毛布団で重要なのは、
中の「ダウンの割合」です。
羽毛布団の中身はすべて「ダウン」というわけではなくて、
厳密に言うと、「ダウン」と「フェザー」にわかれています。
このうち保温性に優れているのがダウンで、
少ない量で、空気を多く含みこむ性質を持っています。
フェザーは、コートのフードについているファーなど、
付属品に使われている場合が多く、繊維もへたりやすいため、
防寒具としてはあまり優秀ではありません。
市販されている羽毛布団は、
ほとんどこのダウンとフェザーの混紡になります。
ダウンの混合率が高いほど高級品であると言われ、
ダウン95%以上になると羽毛布団としては最高級の品物です。
高級で良質なダウンほど、
空気をより多く抱え込むことができるため、
軽量でも置いたときに大きくふくらんで見えます。
したがって同じ重さなら、
より見た目のボリュームが大きい方を選ぶと
まちがいがありません。
実際にお店で確認される際は、
同じ重さの羽毛布団を比べてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
羽毛布団のメリットとデメリット、
また、購入の際の選び方についてご紹介して来ました。
まとめると、
メリット
掛け布団の中で一番温かい。
小さくたたんで収納することが可能。
軽量である。
デメリット
購入とクリーニングのために、
金銭的に大きなコストがかかる。
購入の際
ダウンとフェザーの含有率をチェックする。
ダウンがより多く含まれている方が高品質。
ボリュームが大きければ大きいほど、
中のダウンの質が良いことを示している。
となります。
羽毛布団は安くはありませんが、
きちんとお手入れをすれば、
1枚を一生使うこともできます。
ぜひ、お気に入りのいち枚を探してみてください。
参考になりましたら幸いです。
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