色々な料理に活用できる万能食材じゃがいも。
カレーにポテトサラダにコロッケに…
すぐに使い切ってしまうので、
買い物に行った際にまとめて買って
保存しておくという方も多いのではないでしょうか。
でもしばらく使わずに放っておくと、
ニョキニョキとしたアレが出てくるんですよね。
そう、言わずと知れたじゃがいもの芽です。
じゃがいもの芽は毒が含まれているから
絶対に食べてはダメだとか、
いやいや加熱すれば大丈夫だとか、
様々な説があります。
果たしてどれが本当なのでしょう。
せっかくの美味しいじゃがいも料理で
大切な家族がお腹を壊さないためにも、
じゃがいもの芽についておさらいしておきましょう!
じゃがいもの芽の毒とは?
じゃがいもの芽や皮の緑色になった部分には
「ソラニン」や「チャコニン」という成分が多く含まれており、
それがじゃがいもに含まれる天然毒素だと考えられています。
緑色の部分というのは、
土から掘り出されたじゃがいもが日光に当たって
光合成をすることで緑になり、皮に毒素ができるようです。
「170度以上の熱で毒は消える」という説もありますが、
農林水産省によると、
高温で加熱してもソラニンやチャコニンが
消えていないじゃがいももあったというデータがあります。
170度というと、フライドポテトのように
油で揚げるような料理になりますが、
高温の油で揚げても毒は消えないんですね。
じゃがいもの芽は思ったより手強いようです。
じゃがいもの毒の症状とは!
では、じゃがいもの芽や緑色になったじゃがいもを
食べてしまうとどうなるのでしょう。
ソラニンやチャコニンの潜伏期間は20分~24時間。
食べて20分~3時間ほどで
腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、のどの痛み
などの症状が現れてきます。
いずれにせよその症状は
かなり強烈で苦しいようなので、
お子さんがいらっしゃるお家では
特に気を付けた方が良さそうですね。
大量に摂取すると命を落とす可能性もあるようなので、
じゃがいもだと思って甘く見るととても危険です。
食べた量が少しであれば、
1~2日すれば毒も抜けて回復してくるでしょう。
念のため、少しでもおかしいなと感じたら
病院に行くことをおすすめします。
じゃがいもの芽のとり方
じゃがいもの毒は想像以上に恐ろしいものなんですね。
では、どのように下処理するのがいいのでしょうか。
まず、じゃがいもの芽はもちろん、
その根元の部分や周りの部分もきれいに取り除きましょう。
包丁の根本を使って、
円を描くようにするときれいに取り除くことができます。
また、緑色になっているじゃがいもは
皮を厚めに剥いください。
もったいないと思わず、
しっかりと取り除くことが大切ですよ。
さらに、芽が出ておらず緑色に変色していなくても、
小さいじゃがいもに限っては、
皮つきのまま調理するのではなく、
皮をしっかり剥いてから調理しましょう。
小さくて未熟なじゃがいもも
毒性を含む場合があるからです。
じゃがいもの芽の下処理の方法が分かったところで、
見分け方や保存方法も確認しておきましょう。
じゃがいもを買う時は、
日光に当たって緑色になったものは避けるようにしてください。
小さい未熟なじゃがいもも避けた方が無難です。
そして芽が出たり、緑色にならないためにも、
買ってきたじゃがいもは段ボールなどに入れて
冷暗所に保存するようにしてください。
上から新聞紙などを掛けておくと安心です。
また、冷蔵庫への保存はあまりおすすめできません。
冷蔵保存したじゃがいもを高温で調理すると、
「アクリルアミド」という発がん性を持つ物質が
できてしまうからです。
安心してじゃがいもを食べるためにも以上の方法で
保存、調理するようにしてくださいね。
まとめ
じゃがいもの芽はちょっとくらいなら大丈夫と思わずに、
きっちり取ることが大切なんですね。
そうすれば、安全に美味しく
じゃがいもを食べることが出来ます。
まとめ買いせずに
その都度必要な量だけ買ったり保管方法を工夫したりして、
賢く食中毒を予防しましょう!
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