手持ち花火を多めに買って家族や友人で楽しんだものの、
全部使いきることができずに余ってしまったことはありませんか?
そこで『余っても来年に使えるの?』という疑問にお答えするとともに、
正しい保管方法をお教えしていきます。
手持ち花火は来年も使える?
手持ち花火は来年でも使えるかという疑問への答えは、
『使えます!』となります!
花火業界において花火の使用期限は、
10年程度が目安として製造されています。
つまり来年どころか、
3年後でも5年後でも花火を楽しむことができますよ。
手持ち花火の正しい保管の方法とは!
前述したように花火は約10年後まで使えるとお答えしましたが、
それでもみなさんはある反論が頭に浮かんだと思います。
それは『花火が湿気で使えなかったよ!』というものでしょうか?
一度花火の袋を開けて翌日以降余ったそれを使おうとしたときに
『火が付かない』『花火がいいところで途切れた』
という経験をされてきたと思います。
それは湿気に対する
正しい保管をしていなかったことが原因としてあげられます。
ここではそんな湿気から花火を守る
正しい保管方法をお教えします。
それは余った花火を新聞紙で包み、
乾燥剤と一緒にビニール袋に入れて、
火の気・湿気のない場所で保管することです。
新聞紙には除湿効果があり、
この方法は花火職人もオススメしているものなので安心して保管できます。
ところで保管場所ですが、
どのような場所が良い・悪いのか分からない方が
少なからずいらっしゃると思います。
火の気のない・湿気の少ない場所つまり冷暗所が保管場所となり、
押し入れやクローゼットはもちろん地下室や床下収納での保管となります。
その一方で以下の場所は花火が使えなくなるどころか
事故の原因にもなりうるため、
それらの保管は絶対にしないでください。
・外の物置→温度が上昇するため。
・台所→コンロなどの火気があるため。
・風呂場→湿気が多いため。
花火の処分の正しい方法は何?
花火の正しい保管方法はわかったけど、
『使った花火はどう処分するの?』と思われたでしょうか?
また、保管していた花火が『これって使って大丈夫なのかな?』
と思われたことはありませんか?
ここでは花火の使える・使えないの判断をする基準と、
正しい処分方法をお教えします。
まずは古い花火が使えるかについては、花火の破損状況が前提となり、
以下の場合は使用を避けてください。
・新品(販売時)のものと形状が潰れているもの。
・やわらかくなった、硬くなりバラバラになった火薬。
・火薬部分が破れて中身が出ているもの。
・導線が曲がったもの。
これらのものは通常の花火とは違う状態となっており、
何も考えずに使うと事故になる恐れがあるので、
使用する前に確認を怠らないでください。
続いて正しい処分の方法ですが、
みなさんは使い終わった花火は、水の張ったバケツに浸けてから
燃えるゴミ袋に入れているかと思います。
その方法はズバリ正解です!
なぜかというと、火薬には水に溶けやすい物質が含まれていて、
水に浸けることで火薬に火が着く能力が失われるからです。
2~3日ほど水に浸ければ、
後は燃えるゴミ袋に入れてOKです。
一方の未使用で処分する・しなければならない花火の場合は、
これも使用後のものと同じ方法を使います。
ただし水に浸ける期間は使用後のものよりも長く、
手持ち花火は一週間、打ち上げ花火は10日間となります。
花火の処分方法をご紹介しましたが、
自治体によっては水に浸けた使用済みの花火でも
可燃物として引き取ってもらえないところがあります。
花火を使用・処分したい場合は、
事前に自治体に確認してからその指示に従いましょう!
まとめ
夏という季節の思い出作りとして
花火をお楽しみになる方が多くいらっしゃいます。
①約10年保管できる。
②冷暗所(火気・湿気のない場所)で新聞紙・乾燥剤を使って保管する。
③使用、未使用問わず処分する場合は水に数日以上浸してから燃えるゴミ袋へ。
※自治体に処分について事前にうかがうこと!
上記のことを理解した上で花火を楽しんでください。
ただ、保管について不安がある方もいらっしゃると思いますが、
なるべくなら花火を買ったその年の夏中に使いきるのがベストです。
花火の正しい保管・処分方法をしっかり守れば、
長く使え安全に処分ができます。
みなさんも花火を楽しんで
夏の思い出作りをしてください!