兄弟で性格が似ることは珍しく、
むしろ正反対であることが多いと言われています。
でも
よく考えるとこれって不思議ですよね。
同じ家で育ち、
同じものを食べて育ったはずの二人が、
どうして性格だけは正反対になってしまうのでしょう。
今回は、
兄弟で性格が正反対なことが多いのがなぜかについて、
徹底解説したいと思います。
兄弟で性格の違いが出る理由
同じ環境で育った兄弟でも
性格の違いが出てしまう原因は、
主に兄弟の中で何番目に生まれたかという“順番”にあります。
一番目に生まれた子は、
よくもわるくも親がつきっきりで、
可愛がられると同時に、
厳しくしつけられもします。
子供が人間一年目なら、
親もピカピカの親一年生です。
幼児に食べさせていいものわるいもの、
たくさん勉強して子育てに臨んでいます。
親の
『こう育てたい』
『こういう風に育ってほしい』という
理想や期待を一身に背負うのが、
最初に生まれてきた子供の宿命とも言えます。
子供は親の期待に応えようとしてしまう生き物です。
結果、
一番目に生まれた子は、
親に対して遠慮する、
おとなしい子になりがちです。
周りに話を聞いてみても、
やっぱり、一番上に生まれた子とか、
あと一人っ子も
厳しくしつけられたという子が多いですね。
義務教育が終わるまで
市販のお菓子をいっさい食べさせてもらえなかったとか、、、
私だったら途中で気がくるいそうですよ。
二番目の子になると、
親の方も2回目ということで
いくぶん余裕が出てきます。
手の抜き方もわかってきて、
過剰に心配したり行動を制限したりしません。
家の中でも、
上の子が近くにいるせいで、
下の子はどうしたって、
より小さく、幼い、かよわい存在に見えてしまいます。
そのため、
下の子には親もついつい甘くなってしまうのです。
結果、下の子は、
怖いもの知らずになりやすく
好奇心にまかせて思いきった行動をとるようになります。
いきなり高いところから飛び降りたり、
狭いところに挟まってみたり。
上の子は基本的に親を怖れているので、
親に否定されそうなことはしません。
怖いもの知らずというか、
おおらかな性格になりやすいのが、
下に生まれた子の特徴であると言えます。
では、双子の場合はどうでしょうか。
双子の性格が正反対という話は、
漫画やドラマではよくある設定ですが、
実際にはあまり見られない事例です。
私の周りにも双子は何組かいましたが、
みんな、二人同じような趣味を持ち、
学力も同じくらいであることが多かったように記憶しています。
双子の俳優さんとかもいますよね。
やっぱり、
二人とも小さい頃から俳優に憧れて、
一緒にオーディションを受けに行ったり
されていたそうです。
以上のようなわけで、
生まれた順番というのは、
性格を決定づける
かなり大きい要素であると考えられます。
兄弟の性格が似てる場合は家庭環境が関係する!?
でも、逆に、
兄弟で性格が似ているという場合もあります。
これはなぜでしょうか。
たとえば年が離れているとか、
何かの事情で
兄弟間のコミュニケーションが希薄だったり、
そういう特殊な家庭環境に置かれている場合は、
兄弟で性格が似ることがあります。
普通、兄弟は、
お互いに影響を与え合って成長します。
そうするとふしぎなもので、
片方が苦手なことを片方が得意になったり、
片方が好きなものを片方は好きにならなかったり、
という風に成長すればするほど、
好みが被らなくなります。
まるで補い合うように、
自分の情熱の方向性を、
相手のそれとは違うところへ
持って行くようになるのです。
幼いうちの、ある一定期間、
それもかなり長い年数一緒にいて、
コミュニケーションを密にとっていないと、
このふしぎな関係性は育ちません。
そうでない兄弟、
つまり、おたがいに影響を与え合う関係にない兄弟が、
結果的に、
偶然、似たような性格になることは、
じゅうぶんありえる話です。
ただしそれは、
赤の他人とたまたま性格が似ていたというのと、
確率的にはほぼ変わらないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちなみに、
性格は補い合うものですが、
価値観はそのかぎりではありません。
兄弟で性格が真逆のように見えても、
よく観察してみると、
「やさしい」とか「がんばり屋」とか、
根っこの部分が共通しているのが見えると思います。
それが、“同じ家で育つ”ということです。
おもしろいですよね。
ではでは、ご参考になりましたら幸いです。
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