毎年、夏から秋にかけて台風が発生し、
わが国に接近するというニュースを聞くたびに
みなさんはこのように思われるでしょうか?
『やったー、台風が来るから会社が休みになるかも!』とか
『会社に通勤する予定がなくなる以上やることがないな…。』
とか思いませんでしたか?
しかし会社が通常通り動くと知ったときに
大変驚かれたでしょう。
ある人は絶望しながら通勤し、
ある人はいつもと変わらない気持ちで通勤していると思います。
ところでなぜ台風が来るにも関わらず、
仕事があって通勤しなければならないのでしょうか?
台風なのに仕事で普通に通勤っておかしい!?
台風であっても仕事は通常通りあって、
通勤もしなければならないのは、
はたしておかしいことなのでしょうか?
結論を先にあげたいのですが台風での通勤は、
「社会人として常識」「会社としては通常」「会社としては異常」の
3つの考えから捉えられます。
ですので、
「おかしい」と一方的に決めることができません。
台風で仕事が休みにならないのはなぜ?
まず「社会人として常識」という観点から
解説していきたいと思います。
学校は子供の命の保護を義務づけられ、
台風などの災害から子供たちを守らなければならない理由から
台風の場合に休みの対応を取ります。
しかし、社会人は、
そのような義務の下にいる立場ではないとされています。
体調の管理や働くこと、
日々におけるマナー等も社会人ならば当然常識とされています。
台風だから休みたいと告げると「やる気のない社員」とみられ、
社会人の常識が無い人間だと捉えられてしまいます。
次に「会社としては通常」という観点からは、
会社は常に経営をコントロールする必要があります。
例としてはコンビニは24時間営業しているのが通常ですね。
弁当などの食料品や筆記具やティッシュなどの日用品、
それらを常に販売しているのも「通常」となるでしょう。
お客さんがいつ来てもいいように、
コンビニの店員は商品の売れ行きや入荷状況などを
常にチェックしなければなりません。
浸水等の被害を直接受けて、本当に経営できない場合は仕方ありません。
しかし、台風がそこまでひどくないのに閉店となっていたら「異常」で、
結果としてお客さんからの信頼を失い商品を買ってもらえません。
コンビニでなくても会社は他社や個人との取引、
製品の生産などの納期までに終わらせなければならない事柄を抱えています。
台風で社員が多く休まれるとその分の仕事に必要な労力が足りず、
仕事が終わらない事態に陥ります。
なので、「身の安全を見計らって出勤するように」と
極力通勤するようにお願いしています。
そして「会社としては異常」という観点なのですが、
一概にもすべての会社が当てはまるとも限りません。
台風が来る中定時での退社を勧めているにも関わらず、
定時以内では終わらない量の仕事を強いてくるところもあるそうです。
そうして残業となったあげく上司は先に帰ってしまい、
自分が退社する頃に電車などが停止しているため
帰宅がいつもよりもかなり遅い時間帯となった方も多くいらっしゃいます。
部下が退社する前に、
上司などの責任者が先に帰るのはどう考えても異常だと思いますし、
そのような社内の風潮を作っている会社も「通常」ではないはずです。
台風でも仕事に行った場合のありえる災難とは?
台風でも仕事に行く場合は、
以下にあげる災難に少なからず遭うこともありえます。
①バスや電車などの交通機関が停止し立ち往生するか、
タクシー・自家用車で遠回りしてでも出勤するかの二択。
②出勤後に取引先・業者の休業、停電・浸水、
他の社員の欠勤・休みによる仕事の停滞や中止を知らされる。
③突風で飛んできた障害物や、
土砂崩れなどの災害でケガをする、あるいは死亡する。
といった事態に遭遇する可能性があり、
常に通勤ルートの交通状況などをチェックしながら通勤しなければなりません。
②であげたケースは、
さすがに会社の判断ミスなのでどうしようもありませんね。
まとめ
台風に対する仕事のための通勤というケースは、
・「社会人として常識」「会社としては通常」「会社としては異常」の3つの観点がある。
・台風の中通勤する際は様々な災難を想定しながら身の安全を確保する。
となります。
台風が来るにも関わらず仕事で通勤しなければならないというのは、
「おかしい」ことであるとも言い切れません。
私個人としては社会人としての常識を頭に入れつつ
台風における会社の対応が果たして正しいものなのかを
見極めていきたいと思います。
みなさんはこの記事を読んで、台風でも出勤ならば、
自分はどうするべきかをしっかり考えてください。