かわいい犬が飼い主の口を舐める様子は、
飼い主に甘えているとてもかわいい仕草に見えますよね。
しかし、口元を舐められることによって
犬から人間へ移る病気もあります。
それは人獣共通感染症(ズーノーシス)
日清ペットフード株式会社は公式サイトの中で、
この感染症について以下の通り説明しています。
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人獣共通感染症(ズーノーシス)
【じんじゅうきょうつうかんせんしょう(ずーのーしす)】
人とそれ以外の脊椎動物の両方に
感染または寄生する病原体によって起こる感染症。
参照:https://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/dog/category06/zoonosis.html
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このような病気の感染や衛生面のことを考えると、
犬の舐め癖はやめさせた方が良いでしょう。
また、飼い主に舐めることを受け入れられている犬は
誰を舐めても大丈夫と認識してしまうため、
飼い主以外の人に飛びついて舐めてしまうこともあります。
動物が苦手だったり、
舐められることに抵抗がある人もいるでしょうから、
そのような事態は避けたいですよね。
どのようにしつけをすれば、
舐め癖を直すことができるのでしょう。
まずは、犬が人間を舐める理由を解説し、
その後、舐め癖をやめさせるしつけ方法をご紹介していきたいと思います。
犬が大人を舐める理由とは!
犬が人間を、特に大人の口元を舐めるのには、
大きく分けて二つの理由が考えられます。
一つ目は、狼だったころの習性の名残です。
狼は、上位者に対する敬意と親愛の気持ちを表し
相手の口元を舐める習性がありました。
これが今も残っており、
自分よりも立場が上だと認識している大人に対して口元を舐めるのです。
二つ目は、その昔、子犬が食べ物をねだるとき、
母犬の口元を舐めることで
母犬が口に蓄えているえさの吐き戻しをもらっていました。
この習性が残っていて、
自分の母犬に対する接し方と同じように口元を舐め、
飼い主に対して甘える気持ちや愛情を表現しているのです。
犬の舐め癖をやめさせるしつけ方法とは?
舐めるという行為が、
飼い主への敬意や愛着の意味を持っていると思うと、
やめさせるのもなかなか心苦しく思えますよね。
犬を傷つけてしまうのではないかと心配にもなるでしょう。
しかし安心してください。
犬にとってかわいそうに感じるしつけでも、
成功したときにしっかり褒めてあげることで、
犬との信頼関係が崩れることは決してありません。
むしろ、きっちりしつけをして、
メリハリをつけることで犬も学習し、
人間と上手に生活していくことができるのです。
かわいいからといって病気をもらったり、
人様に迷惑をかけたりは出来ませんからね。
ではどのようにしつけをすればいいのでしょう。
それは、犬が口や手を舐めようとしたら
さっと別の方を向いたり席を立ったりして、
甘える時間を中断するのです。
そうすることで、
犬はせっかくの楽しかった時間が中断してしまったと感じ、
次第に舐めることが減っていくでしょう。
ここで大切なのは、
犬が口を舐めるのを我慢したときに、しっかり褒めてあげることです。
そうすれば、
「舐める=楽しい時間が終わる」
「舐めない=褒めてもらえる」
という図式を理解していくはずです。
まとめ
かわいい犬を飼うのであれば、
しっかりと飴と鞭でしつけをすることが大切です。
かわいいからといって犬の好きなようにさせていては、
犬が飼い主のことを
自分より下位だと位置づけてしまいます。
きちんとメリハリをつけてしつけをすることで、
しっかりとした信頼関係を築き上げることができますよ。
犬も人間も互いに居心地よい暮らしができるように、
舐め癖をやめる訓練を始めてみてはいかがですか?
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