破魔矢は、 “魔をうち破る”縁起物として、
昔から日本人の間で親しまれています。
初詣で授与されるのが一般的ですが、
他にも男の子の初正月の贈り物として(女の子には羽子板)や、
家屋を新築した際の上棟式の小道具としても使われています。
今回は破魔矢の飾り方について、
“袋から出した方がいいの?”
“向きはどうする?”
といったことについて、ご紹介したいと思います。
破魔矢の飾り方!向きはどうする?
破魔矢は基本的に、
どんな方向に飾っても大丈夫です。
いちおう神事など公式の場面では、
その年の凶の方角に矢じりを向けて飾るのが正式とされています。
しかし、一般の家庭で飾るぶんにはそこまでこだわらなくとも、
飾るだけで十分ご利益があります。
角度が厳密でないからといって、
悪いことが起きるというものでもありません。
とはいえ、
正確さにこだわりたいという方もいらっしゃるかもしれませんよね。
こだわりたい方は、
その年の凶の方角に向けておきましょう。
2019年の凶の方角は、
巳の方角にあたる『南南東微東(150度)』となります。
2019年が亥年なので、
その反対の巳の方角が凶の方角になるんですね。
破魔矢を飾るときは、
なるべく大人の目線よりも上の高さに飾るのが望ましいとされています。
おうちに神棚があれば、そこに飾るのが良いですが、
なければ玄関でもリビングでも、どこでも大丈夫です。
あまり足元だと、
神様に失礼になってしまうのと、ほこりがたまって汚れやすいので、
台の上など少しでも高い位置に飾りましょう。
破魔矢を飾る時は袋から出すの?
破魔矢を飾るときは、
袋から出して、大人の目線よりも高い清潔な場所に飾るのが理想的です。
魔を打ち破る矢ということで玄関に飾って、
外から悪い気が入ってくるのを防ごうと考える人がもっとも多いようですが、
家庭によっては、
家族みんなで過ごすリビングに飾ったり、
客間に飾ったりといろいろです。
また、高価なものになるとガラスケースに入って来るものもあるので、
こういうものは普通、目線より低い所に置かれます。
理想は高い位置に飾ることとはいえ、
やはり現実的に考えると危ないですからね。
地震のときですとか。。
家の中のどこに飾るかをおおまかに決めたら、
つぎに問題になるのは、
実際に矢を置くスペースをどうやって確保するかでしょう。
破魔矢は大きいものになると30cm以上にもなります。
壁に立てかけるにせよ横置きするにせよ、
そのへんにポンと置くわけにはいかず、
飾るときには、それなりのスペースを設けることが必要です。
部屋の中に適当な場所がなければ、
自分で壁に幅40cm、奥行き15 cmくらいの棚を取り付けるのもひとつの方法です。
棚と、取り付け用のフックがセットになったものを
家具屋さんで買うのも良いですし、
あるいは棚から自作してしまうという手もあります。
最近はDIYブームですから、
個人向けの小さい工具や木材、少量パックの釘、ねじといったものが、
通販やホームセンターで簡単に手に入ります。
自分の好みのサイズ感で作れるので、
後悔が少なくおすすめですよ。
賃貸などで壁に穴をあけられない場合は、
部屋の角に台を置き、その上に破魔矢を縦に置くのがおすすめです。
矢じりを下にして、
壁と壁が交差する角に入り込むような形で矢を立てかければ、
横に倒れる心配もありません。
破魔矢の飾り方としては、
これがもっとも省スペースになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
破魔矢を飾るときは、
袋から出して、なるべく高い位置に飾りましょう。
方角は特にどちらを向いていても問題ありません。
飾るスペースを確保するのが少し大変ですが、
壁に飾り棚を取り付けたり、
台を用意して部屋の角に立てかけたり工夫してみてください。
参考になりましたら幸いです。
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