カメムシは、害虫の中でも特に家に入ってきやすい虫として有名です。
寒くなり始める季節に住宅地に飛来して、
鉢植えの裏や洗濯物のはしっこにくっつき、
隙を見て暖かい住宅の中へ入ろうと目論んでいます。
そんなカメムシを愛犬が食べてしまったら?!
とっても心配ですよね。
今回は、飼っている犬がカメムシを食べてしまった場合どうしたらよいのか?
毒の心配はないのかといったことについて紹介したいと思います。
カメムシに毒性はない!?食べても大丈夫?
日本にいるカメムシには毒性はないので、
もし犬が食べてしまったとしても、それが原因で死ぬようなことはまずありません。
ただし例外的に、カメムシの中にすでに寄生虫がいる場合、
それを飲み込んでしまった犬にも、寄生虫の被害が及ぶことになります。
めったにないことですが、ペットのワンちゃんがカメムシを食べてしまった場合、
1〜2日は食事のときに、少し注意して様子を見てあげてください。
もし、ご飯を出されてもほとんど食べずに寝てばかりいるような場合には、
体調を崩している可能性があります。
そんなときはただちに病院へ連れて行きましょう。
ただ、寄生虫持ちのカメムシがそう頻繁にいることも、
それをちょうど犬が食べることも、確率から言うとかなり低いため、
犬がカメムシを食べても、
ほとんどの場合は大丈夫と言うことができます。
ですから、カメムシを犬が食べたことに気づいても、
無理に吐き出させることはありません。
そのうち便と一緒に出てくるのを待ちましょう。
カメムシの発生時期はいつからいつまで!?
虫と言えば、夏に元気に活動するイメージがありますが、
カメムシの発生時期は少し異なります。
日本では、カメムシは年二回、
春の終わりと冬のはじめに大量に発生すると言われています。
すなわち、春のカメムシは5月から7月にかけて、
冬のカメムシは9月から11月にかけて発生します。
ちなみに春が産卵期です。
この時期は、外に洗濯物を干していると、
カメムシが卵を産みつけていることがあります。
直径一ミリくらいのたくさんの丸が8〜10個ぐらい、
規則正しく放射状に並んでいます。
ぱっと見はビーズアクセサリーのようなのですが、
よく見ると、こびりついたカメムシの卵ですので発見したらすぐに除去しましょう。
カメムシの種類は様々ですが、どのカメムシも基本的には山間部に生息し、
けっして人間の住む地域に根ざした昆虫というわけではないのですが、
冬を前に、山間部が凍結するなどして住めないほど寒くなってくると、
暖かい環境を求めて住宅地の方へ下りてくることがあるのです。
それも、雪が積もってからあわてて移動するのではなくて、
秋ごろから本格的に寒くなる前に、
ひと冬しのげそうな場所を探して旅を始めるのです。
なかなか賢いと思いませんか。
そのため、「秋に大量発生するカメムシは大雪の前兆」と言われたりなんかします。
人間は、どうしても土地や家にしばられてしまいますから、
寒い時期には暖かい土地へ、暑い時期には涼しい土地へと、
季節ごとに住む土地をガラッと変えるカメムシの生き方は、
ちょっとうらやましくもありますよね。
家に入ってくるのはいやだけど…。
まとめ
今回は、愛犬がカメムシを食べてしまっても大丈夫なのか、
という点について解説しました。
日本にいるカメムシには毒性はないので、
基本的には食べてしまっても大丈夫です。
ただしカメムシが寄生虫を持っている場合があるので、
犬の具合いが悪そうだったらすぐに病院へ連れて行きましょう。
春のカメムシは5月から7月にかけて、
冬のカメムシは9月から11月にかけて発生しますので注意してあげてくださいね。
参考になりましたら幸いです。
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