福岡県田川市で毎年行われている川渡り神幸祭は、
全国的にも有名な博多祇園山笠や小倉祇園太鼓と並んで、
福岡五大祭りに含まれる筑豊地区最大の重要なお祭りです。
1970年には福岡県の無形民俗文化財第1号に指定されていることからも、
福岡県民や田川市民にとってどれほど大切な伝統であるかが分かります。
川渡り神幸祭の歴史は古く、
1500年代後半に疫病が流行った際、
風治八幡宮に疫病の終息を祈願したのだとか。
その願いが通じて10年以上続いた疫病もついに終息し、
そのお礼として幟山笠を奉納したのが起源とされています。
450年以上続く歴史あるお祭りですから、
地元からはもちろん県外からも人が押し寄せ、
例年2日間で10万人の人出となっています。
五穀豊穣、無病息災を祈るこの川渡り神幸祭ですが、
いざ行くとなると気になるのはそのスケジュールと駐車場情報ですよね。
今回は、川渡り神幸祭の日程や駐車場情報などをまとめたので、
行く予定のある方や気になっている方はぜひ参考にされてください。
川渡り神幸祭の2019年の日程とスケジュール
2019年の川渡り神幸祭の日程は、
5月18日(土)と19日(日)の二日間です。
毎年第3土曜日と翌日の日曜日に行われるため、
土日が休日の人にとってはとても行きやすい日程ですよね。
では、2018年の川渡り神幸祭の日程を参考に、
それぞれの詳しいスケジュールを見ていきましょう。
【一日目】
9:00~12:00 TAGAWAご当地芸能祭(お旅所)
10:00~17:00 商店街空き店舗フリーマーケット
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13:00 神幸祭祭典(風治八幡宮境内)
13:30 獅子楽奉納(風治八幡宮境内)
14:00 神輿が出発(風治八幡宮境内)
15:00 獅子楽奉納(河川敷お宮側)
15:30 川渡り開始(河川)
17:30 神輿が到着、獅子楽奉納(お旅所)
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18:00 まつりIN田川スタート(お旅所)
18:30 TAGAWAご当地芸能祭(お旅所)
20:00 石炭かがり火(河川敷)
20:10 TAGAWAご当地芸能祭
21:00 まつりステージ終了
【二日目】
9:00 TAGAWAご当地芸能祭(お旅所)
11:40 正調炭坑節総踊り
12:00 まつりステージ終了、神輿・山笠の様子を実況開始
10:00~17:00 商店街空き店舗フリーマーケット
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12:00 頓宮還幸祭(お旅所)、獅子楽奉納(お旅所前広場)
12:30 神輿が出発(お旅所)
13:30 川渡り開始(河川敷)
16:30 神輿が到着、獅子楽奉納(風治八幡宮境内)
1日目には「お下り」といって、
神様を乗せた神輿が白鳥神社と風治八幡宮からそれぞれ1基ずつと、
それにお供する幟山笠が計11基集合し、
彦山川の対岸まで川の中を渡ってお旅所で1泊します。
2日目には「お上り」といって来た道とは逆ルートで再度川を渡り、
風治八幡宮に戻るというわけです。
神輿や山笠が川の中を渡るというのは、
全国的にも珍しいお祭りとなっているので、
他とはまた違った迫力を味わうことができます。
川渡り神幸祭のアクセスと駐車場情報
川渡り神幸祭に来る際は、
祭り用の臨時駐車場に停めると
会場までの行き来がしやすくなっています。
最も台数の多い駐車場は「田川市役所」で、
約800台が収容可能です。
※田川市役所(〒825-0013 福岡県田川市中央町1−1)
田川市役所の駐車場は、
会場までの無料シャトルバスも出ているので便利ですよ。
ちなみに、一日目は11時から22時まで、
二日目は9時から19時まで、
二日とも15分間隔で運行しているので安心です。
無料シャトルバスは出ていませんが、
田川市役所が満車の場合は他の臨時駐車場に停めることもできます。
臨時駐車場に指定されている福岡県立大学は約200台、
県土整備事務所は約100台収容可能です。
※福岡県立大学(〒825-8585 福岡県 田川市伊田4395)
※県土整備事務所(〒812-0053 福岡県福岡市箱崎1丁目18−1)
また、東田川ボウル跡地も約300台収容可能な駐車場ですが、
こちらは少し分かりにくい場所なので見落とさないようにしましょう。
川渡り神幸祭の見どころ
川渡り神幸祭を見る上で外せないのは、
何と言っても立派で見応えのある山笠です。
11基ある山笠は、それぞれ高さが約10mと見上げる高さで、
総重量はなんと最大4tもあるんです。
約60人で1基を担ぎますが、
山笠は動きやすさや耐久性も重視されているため、
激しい動きにも耐えられるようになっています。
日本最大級の大神輿と言われる風治八幡宮大神輿も、
大きな幟と稲穂を模したバレンが鮮やかな幟山笠も、
その迫力は自分の目で見ることで心に響くものがあります。
どちらも一見の価値ありですよ。
もちろん、その大神輿や山笠が川を渡る姿は圧巻です。
特に、山笠を前後に上下させる「ガブリ」は水しぶきが舞い上がり、
壊れそうな勢いで大きく動かすので大迫力間違いなしです。
山笠同士が競争し、
川の中を疾走する姿は豪快そのもの。
山笠を担ぐ若衆も汗と泥にまみれながら祭りを盛り上げます。
田川市の熱気と情熱がここに集約する、
そんな二日間となっています。
まとめ
福岡県田川市で行われる川渡り神幸祭は、
450年の歴史が感じられる伝統的なお祭りです。
地元でも愛され続けてきたお祭りですが、
県外からもわざわざ観光に来る人がいるほど
見る人を元気にしてくれるような熱気とパワーで溢れています。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
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