花粉症といえば、冬が終わるころから春先のイメージが強いですよね。
この時期に飛散する花粉としては、スギやヒノキなどが有名です。
でも、春が過ぎて梅雨時期になってもくしゃみや鼻水が止まらないという人もいます。
花粉症の時期は終わったのになぜ?…と思いますよね。
実は、梅雨の時期になると花粉が飛散する植物があるのです。
梅雨の時期の花粉症の原因
梅雨の時期になると花粉が飛散する植物は、主に「イネ科」の植物で、スギやヒノキと同じく、しゃみ・鼻水・目のかゆみなどに加え、皮膚のかゆみなどの症状が出るのが特徴です。
このイネ科の植物は全国に分布していて、背が低く道端や公園などに広く生息しています。
背が低いため、スギなどに比べるとそれほど飛散距離は広くないようですが、身近に生息しているため注意が必要です。
梅雨時期に飛散する花粉の種類と症状を把握したところで、次は梅雨になると花粉症の症状が悪化する原因についてみていきましょう。
梅雨になると花粉症の症状が悪化する原因
雨の日には花粉症の症状が酷くなるという話はよく聞きますが、本当なのでしょうか?
これには、いくつかの原因が挙げられます。
まず、気圧の低下によって体のアレルギー症状が出やすくなるということです。
アレルギー反応を起こす「ヒスタミン」という物質が、気圧が下がることで体内に分泌されやすくなり、その結果花粉症の症状が悪化してしまいます。
また、梅雨時期になると、空中を舞っている花粉が雨と一緒に一気に地面に落ちてきます。
風が強ければ花粉はさらに飛散するので、一斉に飛散した花粉がどっと地面に落ちた反動でくしゃみや鼻水が止まらなくなるというケースがあるようです。
その状態から雨が上がると、地面に積もった花粉がまた舞い上がり、普段飛散している花粉と合わさってさらに大量の花粉が空気中に舞うことになります。
それに触れることで花粉症の症状がいつもより酷くなることがあります。
花粉自体の性質として、水を含むと小さく破裂してしまうというのも、梅雨時期の花粉症を悪化させる原因として挙げられるでしょう。
小さく破裂した花粉は、マスクも通り抜けてしまうほどの大きさなので、そのせいでマスクしていても花粉症の症状が出るということがあります。
花粉症の対策はいつからやるべき?
花粉症の症状は、症状が出始めてから薬を飲むよりも、花粉が飛び始める前から治療を始めると良いとされています。
これを初期療法といい、大体花粉が飛散する2週間前ぐらいを目安にして病院に相談するのがおすすめです。
梅雨時期に決まって花粉症の症状が出るようでしたら、5月に入ったあたりで一度医師に相談してみると良いでしょう。
初期療法をするメリットとしては、症状が出るのを遅らせたり、症状自体を和らげたりする効果があります。
発症してから薬を処方してもらうよりも、早い段階治療を始めた方が、全体を通した薬の量が少なく済むという利点もあります。
その他の花粉症対策としては、外出時にマスクや眼鏡を着用するということ、窓はなるべく閉めておくということ、換気をして衣服についた花粉を除去するなどがあります。
最近では乳酸菌が花粉症に効果的だという報告も上がっているので、ヨーグルトやタブレットタイプの乳酸菌などで積極的に乳酸菌を摂取してみるのもいいでしょう。
花粉症が発症してからでも遅くはありませんが、出来るだけ早めに手を打つことで楽に梅雨時期の花粉症を乗り切ることができます。
今年はぜひ早めの対策をしてみてください。
まとめ
有名なスギ花粉以外にも、時期によって飛散している花粉の種類が違ってきます。
これまで花粉症じゃなかった人でもある日突然花粉症になることがあるので、風邪だと思って放置せず、すぐに病院を受診してください。
早めに行くことで症状の軽減が期待できますよ。
これまでもずっと花粉症だという人も、春が終わったからといって油断せず、梅雨時期も対策を万全にしてお出掛けくださいね。
コメント