和菓子やお寿司に良く合う緑茶。暖かい緑茶を飲むと体の芯からほっこりして、気持ちまでリラックスしてきますよね。
最近では自動販売機でペットボトル入りの冷たい緑茶が売られているのが一般的になってきました。
我が家は、子どもが小さいので渋みのある緑茶よりも麦茶を買うことが多いですが、飲むだけで抗酸化作用や成人病予防にも効果のある緑茶はとても魅力的です。
緑茶と一言で言っても、様々な種類のお茶が含まれるのはご存知でしょうか?
緑茶には、抹茶・番茶・玄米茶・ほうじ茶などがあり、日本で作られているお茶のほとんどは緑茶です。
そのため、緑茶のことを「日本茶」とも呼びます。今回はそんな緑茶の美味しい飲み方や、新茶についての知識を解説していきますよ!
緑茶の美味しい飲み方
ペットボトルで売ってある緑茶は、一番美味しい状態で売られているためそれ以上変える必要はありません。
しかし、自分で急須を使ってお茶を淹れるときに、少しの工夫でぐっと美味しくなるとしたらどうですか?とても簡単なことばかりなので、ぜひこれを機に取り入れてみてくださいね。
早速お茶を淹れる時のポイントを見ていきましょう。
一つ目が「廻し注ぎ」です。
茶碗が左、真ん中、右と3つ置いてあり、一度目に左、真ん中、右の順で注いだとします。二度目に注ぐときは同じ順番ではなく、右、真ん中、左と注いでいきましょう。
これをお茶が無くなるまで繰り返します。そうすることで、お茶の濃さや味が均一になり、美味しいお茶になります。
二つ目は、一煎目を入れ終わったら急須の蓋をとっておきましょう。
こうすると茶葉が群れすぎるのを防ぎ、二煎目も美味しくいただくことが出来ます。そして二煎目では一煎目よりも少し熱めのお湯を注ぐことで、茶葉に残っている成分が出てきやすくなりますよ。
三つ目が茶葉の量です。
あまり少ないと緑茶の香りや味を楽しむことができないので、大体一人2~3グラムぐらい、二人で5グラムぐらいを目安に入れるようにしてください。
新茶はいつまで飲めるの?
「新茶」とは、緑茶の中でもその年の最初に摘み取られた新芽から作る緑茶のことを指します。お米も最初に出来たものを「新米」と呼ぶのと同じですね。
有名な茶摘みの歌にもあるように、例年立春から数えて88日目の「八十八夜」に新茶を摘み取ります。大体5月1日か2日のようです。
この頃に摘採されたお茶を飲むと長生きするとも言われており、その上等で貴重な新茶は贈答用にも最適です。
5月上旬から始まった新茶の摘採は、長くて5月末から6月中旬までとなりますが、それぞれの産地によってこの時期は異なります。
したがって新茶が飲めるのは5月から約1~2ヶ月と覚えておくと良いでしょう。
期間限定のお茶「新茶」の特徴とは?
新茶は高級で美味しいというイメージがありますが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
緑茶は一年に4回ほど摘み取りが行われます。その1回目を新茶ということはご説明した通りですが、その後一年かけて摘み取るのかというとそうではありません。
最後に摘採される4番茶の生産時期は9月下旬から10月上旬。冬は枯れてしまうら摘採がなのは当たり前だと思う方も多いかもしれませんが、実はお茶の木は枯れることがありません。
常緑樹といって年中枯れることのない植物なのですが、冬場に収穫がされないのは、気温が低すぎたり日照時間が短くなる関係で、お茶の木がいったん成長を止めるからなのです。
成長を止める冬の間も、お茶の木はたくさんの養分を溜め続け、翌年の春にその養分をたっぷり含んだみずみずしい若葉が一斉に芽吹きます。
蓄えられていたたくさんの栄養を一身に受けているおかげで、新茶には甘み・うま味成分のアミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸が豊富だと、渋みが少なくて甘いということに加え、香り高い爽やかな緑茶になるのです。
まとめ
春の爽やかな季節にぴったりの新茶。
初モノを楽しむことは、四季を楽しむことにも通じます。
美味しい淹れ方をマスターしてお茶菓子と楽しむも良し、大切な人への贈り物にするも良し。
今年もぜひ期間限定の貴重な新茶を飲んで春を感じてくださいね。
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