奈良県奈良市内の若草山では、
毎年、山焼きが行なわれています。
若草山は、山全体が芝生で覆われたなだらかな小高い丘のような山です。
奈良市内が一望出来る若草山で行なわれる山焼きは、
春の訪れを告げる伝統行事として、
地域の方が毎年楽しみにしている行事です。
奈良の行事の中でも知名度が高く、
県外の方でもご存じの方が多いのではないでしょうか。
山焼きを一度見てみたいという気持ちから、
旅行先を奈良に決めた方もいるでしょう。
今回は若草山の山焼きの観覧席やおすすめのスポットを
旅行者向けに詳しくご紹介します。
旅行に行く際、若草山の山焼きに行ってみたいと思っている方は
是非参考にしてみてください。
若草山の山焼きのおすすめの観覧スポットを全て紹介!
若草山の山焼きは、
観覧する場所によって見え方が違います。
近くで見ると山が目の前で炎に包まれる、
とても迫力がある山焼きが見られます。
遠くから見ると山焼き全体や夜景を同時に見ることができ、
幻想的な光景が見られます。
どこから観覧するかによって全く印象が違うので、
行く前にある程度、観覧する場所を決めておくとスムーズに向かいやすいです。
今回はおすすめの観覧スポットを全てご紹介しますので、
どこから観覧するか迷われている方は参考にしてみてください。
始めにご紹介するおすすめの観覧スポットは、
祭典会場となる若草山山麓です。
若草山山麓は一番人気のある観覧スポットです。
炎の熱も感じる事が出来るほどの間近で観覧する事ができます。
山焼きの雰囲気が楽しめるので、
始めて行かれる方で観覧場所に迷われている方はここから観覧するのがおすすめです。
昼間からイベントも行なわれているので早い時間から楽しめます。
ただし、人気観覧スポットのため、
混雑が苦手な方にはおすすめ出来ない観覧スポットです。
混雑が苦手だという方は、
ホテルから観覧するのがおすすめです。
山焼きが見えるホテルからなら、
暖かい部屋で落ち着いて山焼きや花火を見ることができます。
小さいお子さんやお年寄りの方も安心して楽しめます。
続いておすすめの観覧スポットは、
奈良公園内の浮雲園地・春日野園地・飛火野です。
若草山麓から近く、観覧場所が広いので、
迫力のある山焼きや花火を観覧しやすいです。
写真撮影をするなら平城宮跡がおすすめの観覧スポットになります。
平城宮跡から観覧する場合は、
山焼きを遠くから観覧する事になります。
そのため山焼きを全体的に見ることができ、
奈良市内の建造物と山焼きを一緒に観覧、撮影することが出来る穴場スポットです。
人気の撮影場所は、早くから場所取りが行なわれます。
良い場所から撮影を行なう場合には、
早くから向かい、情報収集をして場所取りをする必要があります。
また、変わった場所から観覧したいという方に
おすすめの観覧スポットは高円山です。
高円山からは、山焼きを見下ろす形で観覧できます。
行き帰りは、山道を歩く事になるので十分に注意しましょう。
若草山の山焼きを県庁の屋上から見るには
若草山の山焼き開催日には、県庁の屋上が開放されます。
県庁舎の屋上から山焼きを見るには、応募が必要になります。
応募は、往復はがきにて応募します。
応募者が多い場合には、
抽選が行なわれ当選者のみが入場可能です。
応募期間や詳しい応募方法は、
県庁ホームページに掲載されます。
山焼き開催日の夜間開放時間は、
17時45分から19時15分までです。
若草山の山焼き2020の日程とスケジュール
若草山の山焼きは毎年1月の第4土曜日に開催されます。
2020年は1月25日(土)に開催予定です。
開催場所は若草山一帯です。
入山料は、若草山の山焼き開催日のみ無料です。
若草山の山焼き開催日以外は拝観料、入山料が、
大人(中学生以上)150円で小人(3歳以上)が80円になります。
【祭典のスケジュール】
16時45分御神火奉戴祭(春日大社境内 飛火野)
17時5分から聖火行列出発(春日大社境内 飛火野)
17時15分から松明点火(水谷神社)
17時40分から野上神社祭典(野上神社)
18時15分から大花火打ち上げ(若草山一重目山頂)
18時30分から山焼き一斉点火(若草山各所)
【特設ステージ】
15時45分から16時30分まで奉納演奏の前半
17時から17時20分まで消防団出発式典
18時30分から19時まで奉納演奏の後半
特設ステージ横では、
鹿せんべい飛ばし大会が開催されます。
受付が12時から14時30分までで、
大会が12時30分から15時まで開かれます。
また、三社寺にゆかりのある温食ブースが出ます。
春日大社「はくたくうどん」、興福寺「粕汁」、
東大寺「のっぺ」が販売されます。
値段は各500円で、売り切れ次第終了になります。
若草山の山焼きで行なわれる打ち上げ花火は?
若草山の山焼きで行なわれる打ち上げ花火は、
18時15分から行なわれます。
若草山の各地から打ち上げられ、
奈良県最大級と言われる県内でも珍しい「尺玉」の打ち上げも行なわれます。
花火の打ち上げ数は約600発で、
およそ15分間で打ち上げられます。
若草山の山焼きの見どころ
若草山の山焼きは、
他でなかなか見る事の出来ない光景です。
観覧場所を変えることで印象が変わるので、
一度見た方もまた別の場所で見てみようと思えるでしょう。
さらに冬行なわれる珍しい打ち上げ花火も見どころの一つです。
夏の花火とは違い、
冬の澄んだ空に上がる花火は美しくて冬の花火の良さがあります。
山焼きだけではなく花火も楽しみにして行きましょう。
若草山の山焼きのアクセス
電車で行く場合
若草山の山焼き開催場所の最寄り駅は、
近鉄奈良駅とJR奈良駅になります。
近鉄奈良駅から徒歩で向かう場合は東へ約30分です。
JR奈良駅から徒歩で向かう場合は東へ約50分かかります。
奈良交通バスを利用の場合
市内循環(外回り)東大寺大仏殿・春日大社前で降りて徒歩で約15分です。
春日大社本殿行、春日大社本殿で降りて徒歩で約5分です。
ぐるっとバスは、若草山山麓までです。
便利なぐるっとバスは1乗車100円で前扉から乗車し、
前払いで料金を支払い目的地に到着したら後扉から降車します。
車で行く場合
西名坂自動車道、天理北インターから約5分です。
奈良和自動車道、木津インターから約3分です。
自転車で行く場合
大仏前交差点から東の浮雲園地前が駐輪場となっています。
若草山麓には、駐輪場はないので注意してください。
若草山の山焼きの駐車場
若草山の山焼きでは専用の臨時駐車場はありません。
会場の奈良公園には駐車場があるのですが、
周辺の道路が交通規制によって通行止めになっているので入れません。
周辺の県営駐車場や有料駐車場を利用しましょう。
周辺の県営駐車場は、
大仏殿前駐車場、登大路駐車場、高畑駐車場があります。
大仏殿前駐車場
観光バス優先で8時30分から20時30分まで入庫できます。
出庫は、24時間可能です。
登大路駐車場
6時から22時まで入庫できます。
出庫は、24時間可能です。
高畑駐車場
8時30分から20時30分まで入庫できます。
出庫は、24時間可能です。
ただし、駐車場が閉鎖されていたり、
駐車可能だった駐車場が予約制や観光バス専用になっている場合があります。
事前にしっかりと確認してから向かうようにしてください。
また、山焼き開催日は交通規制や大変な混雑が予測出来るので、
公共交通機関を利用するのがおすすめです。
車で行く場合には、近鉄奈良駅やJR奈良駅周辺の有料駐車場に駐車して、
バスで会場まで向かう方法もあります。
近鉄奈良駅周辺のおすすめ有料駐車場をご紹介します。
一つ目の近鉄奈良駅周辺のおすすめ駐車場は、
金子モータープールです。
収容台数75台で営業時間が7時から23時までです。
料金は、1時間450円で30分毎に200円です。
近鉄奈良駅まで徒歩で約1分です。
二つ目の近鉄奈良駅周辺のおすすめ駐車場は、
水谷パーキングです。
収容台数が自走式35台で機械式が71台です。
営業時間は、月曜日から土曜日が7時30分から21時までです。
日曜日、祝日は、8時から21時までです。
料金は、普通車30分150円で最大24時間1,500円です。
近鉄奈良駅まで徒歩で約3分です。
三つ目のおすすめ近鉄奈良駅周辺のおすすめ駐車場は、
いづもやモータープールです。
収容台数35台で、
料金が1時間300円、1日1,500円、1泊2日4,000円です。
近鉄奈良駅まで徒歩で約6分です。
JR奈良駅周辺のおすすめの駐車場は、
タイムズビエラ奈良とタイムズJR奈良駅南です。
タイムズビエラ奈良
収容台数69台です。
料金は、7時から20時まで30分100円で、
20時から7時まで1時間100円、最大24時間700円です。
JR奈良駅まで徒歩で約1分です。
タイムズJR奈良駅南
収容台数31台です。
料金は、7時から20時まで30分100円で、
20時から7時までは60分100円、最大24時間700円です。
JR奈良駅まで徒歩で約2分です。
駅周辺の駐車場を利用する際には、
台数に限りがありますので早めに確保しましょう。
若草山の山焼きの交通規制
若草山の山焼きの交通規制は、
15時から20時まで通行規制されます。
県庁交差点から大仏前交差点、
大仏前交差点から若草山まで16時頃から一般車規制になります。
18時から19時30分頃まで全面規制になり、
バスやタクシーも規制され通行出来なくなります。
規制は、交通事情や警察の判断より時間が前後する場合があります。
若草山周辺では、
停車及び駐車禁止や車両駐車禁止となる場所もあるので注意してください。
若草山の山焼きはなぜする?その理由は?
山焼きが行なわれるようになった理由は、
若草山三重目の頂上にある鶯塚古墳というお墓から幽霊が出るので、
山を焼いたところ幽霊が出なくなったので、
山に火を付けるようになったと言われています。
危ないので山焼きは禁止されましたが、
それでも火を付ける人がいたので、
江戸時代末期頃から東大寺・興福寺、奈良奉行所が立ち会って、
山を焼くようになりました。
山焼きは霊魂を鎮めるための例祭で、
供養のために行なわれ続けています。
また、東大寺と興福寺による領地争いを双方が立ち会って、
焼き払って和解したことが起源だとも言われています。
山焼きをすることで、観光客が増えるというメリットや自然環境を維持すること、
害虫駆除の役割もあるそうです。
実際の所はっきりとした理由は分かりませんが、
古くから行なわれ続けてきたことは確かですよ。
若草山周辺のおすすめホテルは?
若草山周辺のおすすめホテルは、
「ホテル日航奈良」と「ホテルニューわかさ」です。
山焼きが見える部屋を予約出来れば、
部屋からゆったりと山焼きを見ることができます。
山焼きが見える部屋は人気なので、
早めに予約する事をおすすめします。
ホテル日航奈良は、
JR奈良駅から近いのでアクセスが便利です。
高層型のホテルで高層階からの眺めが非常にいいです。
清潔感があり過ごしやすく、
お値段もリーズナブルだと口コミや評判が良いホテルです。
若草山と対面しているホテルなので山焼きを見るには絶好の場所にあるホテルです。
外観や内観も落ち着いて、
ゆったりと過ごすことが出来るでしょう。
良心的な価格で観光にも便利な場所にあります。
まとめ
いかがでしたか?
おすすめ観覧スポットの他にも旅行で山焼きに行く際に、
安心して過ごせるようにさまざまな内容をご紹介しました。
どのように観覧したいか、
誰と観覧するかによっても観覧の仕方、場所が変わって来ると思います。
ベストポジションから観覧出来るように、
事前検討の参考にしてみてください。
また、山焼きを外で観覧する場合は、
とても寒いので暖かい格好をして行くことをおすすめします。
それでは、山焼きを楽しんで来てください。