引っ越しに伴う挨拶は、
近隣住民と円滑に付き合っていくためにも
大切なマナーです。
現代のご近所付き合いというものは、
意外と近所同士関わることが少ないので、
最初の印象が悪いと後を引く場合があります。
「そんなの当たり障りのないように済ませれば良いじゃないか」と
思われるかもしれませんが、
どんな人が住んでいるか分からない状況での
引っ越しの挨拶は、
礼儀正しく丁寧にするに越したことはありません。
私の住んでいるところも
古くからある地域なので、
「隣の家には挨拶しに来ていたのに、うちには来なかった」
「挨拶に来るのが遅くて非常識だ」
なんて言われているのを
耳にすることがあります。
他の住民までそんな噂が広がったりすれば、
面倒なことにもなりかねません。
相手の方も、
どんな人が越して来るかきっと気になっているはずなので、
きちんとした人が越してきたと分かれば
それだけで安心するはずです。
みんなが気持ちよく住み続けられるよう、
地域の方への挨拶はしっかりしておきましょう。
引っ越しの挨拶の範囲と押さえておきべきマナーとは!
まず、
どこの住民まで挨拶するのかという
引っ越し挨拶の範囲を確認していきましょう。
引っ越し先が
アパートやマンションなどの集合住宅の場合、
自分の部屋の上下左右の部屋に行くのが一般的です。
左右の部屋は
隣人となるので挨拶しますが、
同じ階だと顔を合わせる機会も何かと多いので、
念のために
左右の部屋のもう一つ向こうの部屋まで
挨拶してもいいでしょう。
上の階には、
「下の階に引っ越してきたので生活音のご配慮をお願いします」
という意味で挨拶に伺います。
下の階は反対に、
「上の部屋に越してきたので足音などご迷惑をお掛けするかもしれません」
という意味合いで挨拶をします。
小さなお子さんがいる場合は、
走り回る音や
泣き声がうるさいと思われているかも…と
心配になるものです。
きちんと挨拶をしておけば、
理解を示してくれる住民も多いので大丈夫ですよ。
しかし、
都市部などで
近所付き合いがほどんど無いようなマンションだと、
挨拶は特に期待されていないケースもあります。
生活サイクルが違う場合もあるので、
不在の場合は
手紙を添えて挨拶の品を玄関に下げておくなど、
そこまで顔を合わせての挨拶にこだわらなくても大丈夫です。
一軒家に引っ越した場合は、
「向こう三軒両隣」というのが
一つの目安になります。
これは、
自分の家の向かいにある家三軒と、
両隣の二軒のことで、
合わせて5軒に挨拶をすれば良いということを表しています。
一軒家の場合は、
町内会や自治会の寄り合いなどもあり、
長い付き合いになることが多いです。
したがって、
向こう三軒両隣だけではなく、
裏の3軒を含む8軒に
挨拶をしておくとなお良いでしょう。
自分の家をぐるりと囲んでいる8軒のことですね。
また、
自治会長への挨拶をする地域もありますので、
近所の人に挨拶に伺った際に聞いておくのがおすすめです。
こちらから挨拶に行かなくても、
自治会長から自治会の入会の案内と一緒に
挨拶に来てくれる場合もあります。
引っ越しの挨拶はいつ行くべき?
引っ越しの挨拶でもう一つ悩むのが、
挨拶に行くタイミングですよね。
引っ越し当日は
トラックが道路をふさいだり
朝早くから大きな音がしたりと、
近隣に迷惑を掛ける場合があります。
したがって、
引っ越しの一週間前から前日までには
挨拶を済ませておきましょう。
時間帯は
午前10時から午後6時ごろまでに訪問すると、
夕食の時間などにも差し支えないので
失礼がありませんね。
あんまり遅くなるようなら、
次の日にずらした方が無難です。
もし、
もう引っ越しが終わっていて
挨拶だけまだ済んでいないという場合は、
引っ越し終了後遅くとも
1週間以内に挨拶回りをしましょう。
引っ越しというのは、
意外とご近所の人からも見られているものです。
引っ越してきたはずなのに
なかなか挨拶に来ないとなると、
不信感を持つ住民もいるかもしれません。
挨拶の際には
「挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。
先日は引っ越し作業でお騒がせしました。」と
最初に一言付け加えると、
相手も「荷解きや片付けで忙しかったのかもしれないな」と
受け入れてくれるでしょう。
また、
挨拶の際には500円~1,000円ぐらいの手土産を
持参しましょう。
食器用洗剤やティッシュ、タオルなど、
当たり外れなく
誰にでも喜んでもらえそうなものが
引っ越しギフトの中でも人気です。
必ず使うような消耗品なら、
いくつあっても困りませんよね。
まとめ
引っ越しの挨拶は、
これから素敵な新生活をスタートさせるためにも
とても重要です。
きちんと挨拶をすることで、
お互いに安心して生活することができます。
地域のことで
何か分からないことがあった時にも、
一度挨拶をしておけば質問しやすいものです。
ぜひマナーを押さえて、
引っ越しの挨拶に行きましょう!
コメント