歴史ある仙台七夕祭りは、東北三大七夕祭りのひとつ。
毎年200万人以上の観光客で賑わう行事です。
みなさんご存じの伊達正宗が
七夕行事に関する和歌を詠んでいることから、
1600年代からすでに
七夕という行事が行われていたそうですよ。
そんな仙台七夕祭りの歴史や飾り、
日程などについて紹介します。
仙台七夕祭りの歴史
上でも書いたように、このお祭りは
伊達正宗公が推奨して始まったと言われています。
もともとは田んぼの神様を迎え入れるためのお祭りでした。
商人や農民などが身分を問わず、
町のみんなが楽しむ行事として愛されていました。
しかし、新暦を使い始めた明治のはじめ頃から
七夕祭りは衰退していきます。
この頃、全国的に七夕の行事が行われなくなっていたそうで、
仙台七夕祭りも縮小していきました。
その後、昭和初期になると
仙台商人が不景気を吹き飛ばそうという目的で、
仙台七夕祭りを復活させました。
久しぶりに豪華な七夕飾りを見ようと、
かなり賑わったそうです。
これを機に完全復活しましたが、
再び衰退していきます。
原因は戦争…。
町のみんなが賑わいを見せることもありませんでした。
そして、戦争が終わった昭和21年に、
再び仙台七夕祭りは復活をします。
この年に飾られた七夕飾りは52本で、
仙台の人々の心に灯りをともしたそうです。
さらに翌年には昭和天皇行幸を祝い、
5000本もの七夕飾りのトンネルを作ったそうです。
それ以降、衰退することなく
現在まで伝統を受け継いできている行事です。
何度も消滅しそうになった仙台七夕祭り。
地元の方の支えによって現在まで受け継がれてきたんですね。
仙台七夕の飾りの意味とは?
仙台七夕祭りといえば、
飾りの豪華さが最大の魅力。
和風なものからキャラクターが取り付けられたものなど
カラフルな飾りはとっても個性的です。
この飾りの特徴としては、
七つの飾りと呼ばれる小物が付いています。
七つそれぞれに願いが込められているのはご存じでしたか?
紙衣(かみごろも) 災害や病の身代わりと裁縫の上達を願う
折鶴(おりづる) 長寿を願う
巾着(きんちゃく) 商売繁盛を願う
投網(とあみ) 豊漁を願う
屑篭(くずかご) 清潔と節約を願う
吹き流し 織姫の織り糸を象徴する
この七つの飾り。
実はすべて手作りです!
作るのに何か月もかかる為、
早い時期から準備をしているそうですよ。
街のいたるところに付けられているので、
探してみるのも楽しいかもしれませんね。
仙台七夕祭りの2018年の日程は?
七夕祭りは本来、
旧暦7月7日の行事として全国各地に広まっています。
仙台七夕祭りは、季節感に合わせるために
新暦に1か月足した中暦を用いており、
現在の8月6日から8日に開催されています。
そのため毎年8月6日から8日に開催されています。
まとめ
仙台七夕祭りについてまとめると
・七夕祭りは伊達正宗公の時代から行われている行事
・七つの飾りにはそれぞれ意味があり、すべて手作りである
・毎年8月6日から8日に開催されている
東北三大祭りにはこんな歴史があったんです!
1600年代から続いているなんてびっくりですよね。
この記事を読んで
七夕祭りについて色々知ることができたでしょう。
いままで知らなかったことを知ってから行ってみるのも、
新たな発見があって面白いかもしれませんね。
また、前日には
仙台七夕花火祭りも行われています。
とても綺麗なので、
そちらにもぜひ足を運んでみては?
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