幼稚園や保育園などに通わせていると、
子供同士のトラブルは日常茶飯事です。
自我の塊のような年齢の子供が
一つの教室の中に何十人といるのですから無理はありませんよね。
中でも、子供同士の喧嘩はよく起きるトラブルの一つです。
年少さんのうちは、喧嘩の原因も仲直りしたかどうかも、
子供自身よく理解していないことが多いです。
しかし、だんだんと大きくなって
言葉も上手になり、理解する力がつくと、
口が達者な子、わざと意地悪する子だって出てくるものです。
自分の意見と相手の意見がぶつかって、
どちらも譲らずに折り合いがつかないということもあるでしょう。
喧嘩しても、
仲直りできないまま帰ってくる日もあるかもしれません。
泣きながら訴えてきたら、
親としては心が痛みますよね。
しかし、子供同士の喧嘩というのは、見方を変えると
「人間関係を学ぶチャンス」でもあります。
相手の気持ちになって考えることは、
思いやりの心を育てます。
周りの大人へ説明することで、
自分の気持ちを整理することを学びます。
あるいは、相手に対して素直に謝り仲直りすることは、
子供同士の絆も深めるでしょう。
親にとってはなるべく無い方が良いと思われがちな子供同士の喧嘩ですが、
実はこんなに学ぶことが多いんですね。
親としても、
子供が喧嘩して帰ってきた時にどのような対応をすれば良いのか、
これを機に見直してみてはいかがでしょうか。
子供が幼稚園で友達と喧嘩してきたらどうする?
子供が幼稚園でお友達と喧嘩してしきたら、
まずは事実確認をしましょう。
子供は自分主体で話すので、
出来事の一部分だけ切り取って伝えている可能性があります。
例えば、
「使い終わったらボールを貸して」と言ってきたお友達に対して、
Aちゃんは「いやだ!」と言って貸してあげなかったとします。
するとお友達が怒ってボールを奪い取ってしまいます。
Aちゃんは「ボールを取られた~!」と言って泣き出して、
ママに「今日ね、○○ちゃんにいじわるされたの」と伝えました。
この場合、ボールを貸してあげなかった子にも、
使っている途中で奪い取ったAちゃんにも、
両方に喧嘩の原因がありますよね。
しかし、「いじさるをされた」と聞かされたママは、
一方的に被害者であるかのように感じてしまいます。
子供同士の喧嘩は、相手にされて嫌だったことは伝えても、
自分が相手にしたことは伝えないものです。
これは、自分が都合良いように伝えようとしているわけではなく、
一番印象に残っていることを伝えたいからなので、
わざと隠しているわけではありません。
先生に話を聞いたり、
相手のお子さんや保護者の方からも話を聞いたりして、
出来事の全体を確認しましょう。
また、幼稚園では些細な喧嘩は日常茶飯事です。
大きなケガをした時などは、
親同士や幼稚園も交えて話しをしなければなりませんが、
小さな喧嘩はお互い様という気持ちで、
おおらかに構えるのが良いでしょう。
子供同士の些細な喧嘩に、
いちいち親が不安に思ったり怒ったりしていると、
子供が自分で解決したり、
仲直りするチャンスを奪うことにもなりかねません。
また、今回はいじわるを言われた側でも、
いつ自分の子供がいじわるをしないとも限りませんよね。
お互い様と思って、
親が干渉しすぎないのも大切です。
ただし、大した喧嘩ではなくても、
自分の子が悪かったと感じる出来事であれば、
勇気を出して相手のママに一言謝ると良いでしょう。
何もなかったようにされると不快に思う人もいるので、
親同士のトラブルにもなりかねません。
ママ友付き合いを円滑にするためにも、
一言で良いので、
「昨日はうちの子が○○ちゃんを泣かせてしまったみたいで、すみませんでした」
など正直に伝えるようにしましょう。
子供のケンカの親の正しい対応とは!?
子供が喧嘩をした時、
具体的にはどのように対応するのが良いのでしょうか。
まずは、子供の話をしっかりと聞くということです。
先述した通り、
子供の話は一方的な視点であることが多いです。
しかし、ママが自分の話をちゃんと聞いてくれると、
子供は自分の気持ちをママがちゃんと受け止めてくれていると感じます。
逆に、ちゃんと目を見ず別のことをしながら話を聞くと、
「ママはちゃんと聞いてくれない。気持ちを分かってくれない。」と、
ますます悲しくなって癇癪をおこすこともあります。
話をちゃんと聞いてあげたら、
次にお子さんの気持ちに共感してあげましょう。
「そうだね、悲しい気持ちだったよね」
「ママも良く分かるよ」と寄り添ってあげることで、
お子さんの気持ちも満たされ、
素直な気持ちになることができます。
そして、相手の気持ちについても一緒に考えてみましょう。
どちらが悪いと決めるのではなく、
「じゃあ○○ちゃんは何でそんなことをしたのかな?」と話したり、
お子さんにも非があるとすれば
「もしあなたが同じようにされたらどんな気持ちになるかな?」と、
問いかけたりします。
相手の気持ちを考えることは、
思いやりの心を育むためにとても大切です。
これから同じような出来事や喧嘩が起きた時にも、
相手の気持ちを考えて素直に謝ることができれば、
それは大きな成長ですよね。
もう少し大きくなったら、
「相手が嫌がることをやってはいけない」というルールを、
実際に頭で考えながら行動にも移せるようになるでしょう。
まとめ
子供が小さいうちは、
喧嘩やトラブルなどは頻繁に起こります。
親としてはどんと構えて、
広い心で受け止めてあげるくらいの気持ちがちょうど良いでしょう。
ただし、「あぁ、また喧嘩ね」と受け流すのではなく、
その都度きちんとお子さんの話を聞いて、
気持ちを受け止めてあげることで、
思いやりのある子に育てることができますよ。
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