「悪い子はいねがぁ~泣ぐ子はいねが~」で知られる
『なまはげ』を観ることができる『なまはげ柴灯(さいとう)まつり』。
今回は、なまはげ柴灯(さいとう)まつり2020の日程と見どころ、
見物する時の服装や混雑状況をご紹介します。
なまはげ柴灯まつり2020の日程とイベントスケジュール
なまはげ柴灯まつりは、
毎年2月の第二金曜~日曜日の3日間行われています。
2020年は、2月7日(金)~2月9日(日)の開催で、
時間は、18:00~20:30です。
また、この祭りは3日間は同じ流れで、
下記のスケジュール通りにプログラムを進行していきます。
①18:00~鎮釜祭と湯の舞(広場入り口)
神官が呪文を唱えながら大釜に沸かしたお湯を
わらボウキでかき回す伝統的な神事で、
海の波や荒れを鎮めるために行われていました。
湯の舞は男鹿地方独特の祓い神楽を奉納する神事となります。
②18:20~なまはげ入魂(参道入り口)
若者達が参道入り口の石段で神の入った面を授かり身につけることで、
なまはげとなって山へ戻っていく行事となります。
③18:35~なまはげ行事再現(神楽殿)
なまはげが家を訪れて訓示を残し帰っていく、
『悪い子はいねが~』のよく知られている行動です。
大晦日の民俗行事『なまはげ』を再現します。
④18:55~なまはげ踊り(柴灯火前)
秋田で生まれた現代舞踏家の故石井漠(いしい ばく)氏が振り付け、
息子さんの石井歓(いしい かん)氏が作曲を担当して生まれた
勇壮な踊りが観られますよ。
⑤19:05~なまはげ太鼓(神楽殿)
なまはげと和太鼓が組み合わさった
「家内安全」「五穀豊穣」を願って演奏される新しい郷土芸能となります。
⑥19:25~なまはげ下山と献餅(広場・参道)
闇の中から観客のもとへなまはげが松明を持って降り立ち、
境内を練り歩く行事です。
献餅は、なまはげ(神の使者と言われています)に、
柴灯火で焼いた護摩餅を進呈する儀式で、
なまはげは神の元に護摩餅を届けに帰っていきます。
⑦20:00~里のなまはげ乱入(神楽殿・広場)
市内各地から特色あるなまはげが現れ、乱入してくる行事です。
⑧~20:30 護摩餅配りと記念撮影会(神楽殿前)
なまはげから柴灯火で焼いた護摩餅(災難除去のご利益があります)が配られ、
なまはげとの記念撮影ができます。
子供が泣き止んでいなければ、
なまはげとの撮影どころじゃないかもしれませんね…。
なまはげ柴灯まつりの見どころ
なまはげ柴灯まつりの一番の見どころは、
前項でご紹介しましたが、
なまはげ入魂、なまはげ再現、なまはげ踊り、なまはげ太鼓の
4つの行事がオススメとなります。
これらを観ることによって『なまはげ』とはどういったものなのか、
その雰囲気をよく知り楽しむことができます!
また、なまはげ乱入の後のなまはげとの記念写真と、
護摩餅の配布も貴重な見どころでもあります。
ちなみに、なまはげが歩いたり踊ったりした後の足元をよく観察してみましょう。
もし『藁(わら)』が落ちていたら、
それはなまはげが身にまとっている衣装の一部です。
藁(わら)を頭に巻くことで、
無病息災のご利益を得ることができると言われているのです!
なまはげ柴灯まつり見物時のおすすめの服装は?
なまはげ柴灯まつりを観ている間の服装は開催される時期が時期なので、
寒くないような服装が良いかと思われたところでしょうか?
会場内は松明が灯されていますので上半身が暖かい分足元が冷えやすいです。
厚手のタイツや靴下を履いておくのが良いでしょう。
しかし、松明が付いていることにより火の粉が常に舞っており、
気をつけていないと衣服にかかった火の粉で穴が空いてしまいます。
また、期間中は参道の凍結や積雪が予想されるので、
滑らない仕様の靴・長めのブーツをはいて行く必要がありますよ。
なまはげ柴灯まつりの混雑は?
なまはげ柴灯まつりにおける混雑についてですが、
金・土・日の3日間に分けて見てみるとと下記のような混雑状態が予想されます。
①金…やや混雑
②土…もっとも混雑しやすく、17時頃には駐車場がどこも満車状態に
③日…比較的空いている
また、会場である神社はそれほど広くなく、
毎年6000人ほどの観光客が集まるので移動も大変になります。
なまはげ柴灯まつりのアクセス
①秋田駅→JR男鹿駅→臨時有料バスで40分
②男鹿温泉郷(男鹿温泉交流会館五風前)→臨時有料バスで20分
電車で向かう際に有料(片道①500円、②250円)ですが、
バスの利用も視野に入れることができますよ。
≪会場≫
男鹿真山神社
なまはげ柴灯まつりの駐車場
車でなまはげ柴灯まつりに行きたい場合は、
駐車場のことが心配ですよね…?
なまはげ柴灯まつりでは有料の駐車場が5ヵ所もあって、
どこも料金一律1000円(柴灯まつり協力金)です。
①P1なまはげ館大駐車場…約150台
②P2第一駐車場となり…約80台
③P3旧鳥居よこ…約30台
④P4なまはげオートキャンプ場…約200台
⑤P5男鹿温泉結いの宿別邸つばき駐車場…11日(土)のみ利用可、約150台
専用駐車場の地図は、
公式サイトからご確認ください。
5ヵ所の駐車場ですが、P1とP4の駐車場は台数が多く、
ここまで駐車場が用意されている祭りはそうは多くないかと思います。
また、特に④と⑤の駐車場に駐車した場合は、
無料のシャトルバスという手段で会場に行けるのでありがたみを感じられます。
なまはげ柴灯まつりの歴史
なまはげ柴灯まつりの歴史は、
昭和39年のちに男鹿市長となる菅原慶吉氏を中心に市民が集まって、
北浦湯本にある星辻神社で「雪まつり」を開催したのがきっかけで、
この祭りが生まれることとなりました。
今から900年以上前から行われている神事「柴灯祭」と、
男鹿市に伝えられている民俗「なまはげ」を組み合わせようという試みによって、
『なまはげ柴灯まつり』が生まれたのです!
第一回から第三回までは星辻神社で行われたこの祭りは、
観光客の増加に伴い4回目以降は真山神社に場所を移して行われてきました。
よって、男鹿のなまはげは1978年に国の重要無形民俗文化財に、
2018年にユネスコ無形文化遺産に指定されるという偉大な功績を得ることができました!
まとめ
ここまで『なまはげ柴灯まつり』についてご紹介しましたが、
以下の7つの項目を知っていれば問題ないでしょう!
①2月の第二金~日曜日の3日間は、
同じプログラムの通りに進行する。
②なまはげの再現を現す演技がオススメの見どころ。
③寒くない服装を着て行くべきだが、
松明などから飛んでくる火の粉に気をつけること。
④観光客の数が土曜が最も混雑しており、
日曜は比較的少ない。
⑤祭り当日は有料のバスが巡回しているので、
JR駅からでも来場できる。
⑥男鹿市公認の駐車場が多く配備されているので、
自動車でも来場しやすい。
⑦なまはげ柴灯まつりの歴史はおよそ50~60年とやや浅いが、
男鹿のなまはげは重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産に指定されている。
寒い時期での開催となりますので、
風邪などに気をつけて『なまはげ柴灯まつり』を楽しんでくださいね。