「博多おくんち」とは、
福岡県福岡市博多区にある櫛田神社の秋のお祭りです。
1200年前から続く神事で、秋の豊穣に感謝する祭りとして、
地元で古くから親しまれて来ました。
博多山笠や博多どんたくと比べると
地味な印象の博多おくんちですが、
今回はその魅力をたっぷりご紹介して行きたいと思います。
博多おくんち2018のスケジュールと見どころ
博多おくんちの今年の開催スケジュールは以下のとおりです。
秋季大祭:10月23日 午前11時~
御神幸行列:10月24日 午後2時~
本祭りに先立ち、前日の朝10時から、
博多ふ頭の浜宮で「浜宮祭」が行われます。
境内では、新鮮な野菜や魚を販売する
「五穀豊穣市」などの催しが行われます。
16時からは「神輿清め」が行われます。
ここでは神職が祝いの言葉を述べたり、白装束に身を包んだ係の人が、
浜宮の海水で濡らした布で神輿を拭き上げ、洗い清めます。
この儀式は人気イベントの一つで、祭りの前日にもかかわらず、
毎年たくさんの見物客が訪れます。
18時からは「博多灯明ウォッチング」と称して、
神社境内にきれいな灯明が灯されます。
以上が前日までの準備なのですが、
実は準備の時点ですでに見どころがいくつもあることが、
おわかりいただけると思います。
さて、いよいよ本祭です。
1日目の「秋季大祭」では、15時から神社拝殿で、
伝統芸能である「松前神楽」という舞いが奉納されます。
2日目の「御神幸式」は
パレードが街を練り歩くことがメインになります。
パレードの中心は牛車に曳かれた神輿です。
これをブラスバンド、稚児行列、獅子頭などが取り囲み、
行列をなして、博多の街を盛り上げます。
おくんちの祭りは、このように始まってしまうと
案外あっさり終わってしまいます。
お祭りを十二分に楽しむためにも、
ぜひ前日の浜宮に足を運んでみてください。
博多おくんちの混雑回避のコツ
同じ伝統行事でも、博多どんたくや山笠と比べると
博多おくんちはパレードの規模が小さく知名度も低いので、
見物客は毎年あまり多くありません。
博多に住んでいる人で、どんたくや山笠は知っているけれど、
おくんちは知らないという人も珍しくありません。
けれども毎年、会場付近はたいへん混雑します。
なぜかというと、会場である櫛田神社の立地が、
キャナルシティや天神といった博多の中心地のすぐそばにあたるためです。
東京と違い、博多では、若い人が遊ぶスポットと言ったら、
天神かキャナルシティぐらいしかありませんので、
この付近は、平日の夕方や土日はたいへん混み合います。
新宿や渋谷ほどではないにしろ、
歩道を早歩きで移動したら、
かならず人にぶつかってしまうくらい…と言ったら伝わるでしょうか?
そういうわけで、博多おくんちは、
パレードの参加者も見物客もそれほど多いわけではありませんが、
立地条件が良すぎるために、
当日の会場付近は混雑し、普通に行くと移動が困難です。
混雑を回避するためには、天神、キャナルシティといった中心地を避けて、
迂回ルートで目的地を目指すことをおすすめします。
博多の道路はわりと単純なので、どんな細い道に入っても、
最終的には大きな通りで合流するようになっています。
労力だけで言えば、
混雑した中心地を突っ切って移動するのと大した差はありません。
会場の櫛田神社がある中州は、有名な飲食店街でもありますので、
昼も入れる飲食店がたくさんあります。
県外の方や、普段中州に来ることのない福岡の方は、
この機会に中州のグルメを堪能するのも良いかもしれません。
お昼時は混み合いますので、
時間を外して行かれてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぜひ今年は、博多おくんちを楽しんでくださいね。
ご参考になりましたら幸いです。
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