昔に比べると、犬が服を着ている光景は
珍しいものではなくなりました。
実際、犬に服を着せるメリットはたくさんあります。
たとえば、家の中や外出先で抜け毛が散らばるのを防ぐ。
害虫から身を守る。
夏はクールベスト、冬はニットを着せて体温調節することで健康管理が容易になる。
病気などでさわってほしくない部位を保護する等です。
それでも、服がどうしても嫌いなワンちゃんもいます。
中には噛んで抵抗する子も、、、
今回は、そんなワンちゃんの対処法についてご紹介します。
犬が服を嫌がる!?噛む場合はどうする?
服を着せられるのを嫌がる犬は決して少なくありませんが、
その際に飼い主を噛んで意思表示をする子は、
すこし問題がありますので、早急に対策しなくてはいけません。
というのは、噛むこと自体が問題なのではなくて、
嫌なことをされたときに噛めば何とかなると、
その犬が覚えてしまっているかもしれないことが問題なのです。
犬は本能のままに素直に生きているように見えて、
実はどんな子でも子犬の段階で、
「がまんし、あきらめる」ことを覚えさせられています。
よくわからない「服」なるものを
身体に巻かれることもそうですが、
まだまだおやつがほしいのにもらえなかったり、
病院で得体の知れない人間に身体を好き勝手されたり、、、
この世にうまれたばかりの犬は、たくさんの“初めて”、
つまりたくさんのストレスと一気に出会います。
ストレスに負けて、初めての時は噛んで抵抗します。
でも飼い主さんはそこでやめてはいけません。
たとえば服を着せようとして噛まれたら痛いからといって、
そこで服を着せるのを断念してしまうのではなくて、
かまわず着せてしまうことです。
噛んでもムダだとわかると、
犬は案外あっさりあきらめます。
そうして不本意なことも、
しだいに受け入れるようになって行きます。
こうして犬は、
「あきらめること・がまんすること」を覚えるのです。
子犬のうちにこのしつけができていないと成犬になってからも、
嫌なことがあったら、噛んで解決しようとする犬になってしまいます。
この場合は、むずかしいかもしれませんが、
飼い主さんの意識を変えることが急務となります。
すなわち、こういうケースでは飼い主さんの方に、
“噛まれたら引き下がる”癖がついてしまっていることが多いです。
まずはそれを改善して、噛まれてもひるまないように、
意識改革をしましょう。
犬自身が噛まないようになるか否かは、
それからの話です。
ただ、これも大切なことですが、犬には一匹一匹個性があり、
どうしても服を受け付けないワンちゃんというのもいます。
そういう、どうしても嫌がる犬には無理に服を着せないというのも、
選択肢として心に留めておいていただければと思います。
たとえば体温調節のように、服を着せる目的が明確にあって、
それが他の方法(空調管理を徹底する)で解決できるのなら、
服よりもそちらを試してみた方が良い場合もあります。
そこはぜひワンちゃんと
相談してみてください。
犬に服を慣れさせるには?
子犬のうちに多少無理にでも服を着せてあげると、
それが自然な状態と思い込んで成長する可能性が大です。
成犬になって初めて服を着せる場合は、
慣れるのが大変かもしれません。
その場合は、
服を着たらたくさんほめてあげてください。
人に気を遣う優しい犬の場合に特に有効なのですが、
「飼い主さんはボクが服を着たら嬉しそうにする」と学習すると、
飼い主さんを喜ばせようとして、
すすんで服を着るようになります。
でも、“どうしても嫌がる犬には着せない”というのも、
ぜひおぼえておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
服を着せるとワンちゃんはかわいくなりますし、
健康面でもたくさんのメリットがあります。
無理のない範囲で、
楽しく着られるようになると良いですね。
ご参考になりましたら幸いです。
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