お正月が過ぎて、やれやれと一息ついた頃にやって来るのが
鏡餅の鏡開きです。
たいていカチカチに固まっているので、
“これ、食べなくても良いのでは!?”とか思ってしまいますが、
やはり縁起物なので、
いただかず捨ててしまうのは気持ちがわるいものです。
今回は、乾燥した鏡餅の食べ方についてご紹介したいと思います。
カビが生えてしまっても大丈夫です。
その場合の対処法もあわせてご紹介いたします。
鏡餅が乾燥してカチカチな場合の食べ方は!?
鏡餅が乾燥してカチカチになってしまっている場合は、
水分を加えてやることで簡単に柔らかくすることができます。
方法はまず、深さのあるお皿に水を1cm くらい入れて、
その中にカチカチのお餅を浸したら、あとは電子レンジで温めるだけです。
1〜2分ごとに取り出し
様子を見ながらあたためましょう。
包丁が余裕で入るくらいの柔らかさになればOKです。
水を吸ったお餅は、
普通の状態よりもドロッとなってしまいます。
食べるときは、単に焼くだけよりも、
ぜんざいにしていただく方が良いでしょう。
寒い時期にぴったりのおやつですね。
甘いのが苦手な方は、お雑煮にして、
夕飯のときにいただくのもおすすめです。
鏡餅の安全な食べ方!カビが生えた場合は?
最近の、スーパーやデパートで売られている鏡餅は、
中のお餅が真空パックされているものがほとんどです。
「鏡餅にカビが生えた!」という悲惨な声は、
昔ほどは聞かれなくなりました。
しかし、田舎の方など、保存料・防腐剤不使用の昔ながらの
本格的な鏡餅を飾っているお家もまだまだ多いようです。
そういったお餅の場合は、
鏡開きまでにカビが生えてしまうことが多々あります。
カビが生える前に食べられれば良いのですが、
鏡開きは日にちが決まっていますから、
そういうわけにもいきません。
もしも、鏡餅にカビが生えてしまった場合は、
カビの部分をよけていただくようにしましょう。
鏡餅に生えるカビは、大量に食べるのでなければ
身体に深刻な害はないとも言われていますが、
やはり毒であることには違いないので、
食べないに越したことはありません。
カビの部分をよけると言っても、
そのままでは包丁が通らないでしょうから、
先ほどご紹介した『水につけてレンジで温める』方法で
お餅を柔らかくしてからカビの除去に取りかかりましょう。
その際、気をつけてほしいのが、
“必ず、目に見えるカビの範囲よりも、少し大きめの範囲を切り取る”
ということです。
お餅部分をなるべく、
たくさん残そうと考えることはすばらしいのですが、
ぎりぎりの範囲でカビを削り取ると、
削った周囲に、目に見えない胞子が残っていたということがありうるのです。
お腹の安全のためには、
『ちょっと削りすぎかな?』と思うくらい削ってしまってちょうど良いです。
鏡餅を食べることは縁起をいただくことですから、
ひとかけらでも食べられれば、目的を達成したことになります。
おそばを嫌いな人が、おそばを1本だけ食べて
『年越しそばを食べた』ということにするのと同じです。
えっ?ありですよ。
全然変じゃないですよ。
大切なのは気持ちですから固く考えすぎず、
家族みんなで、一口ずつでも鏡餅をいただきましょう。
ちなみに、カビが生える前に予防する方法もあります。
それは、お餅に焼酎をたっぷり塗って、
アルコール消毒することです。
お餅が多少お酒のにおいを放つようになりますが、
そういうことに抵抗がなければ、“アルコール消毒”おすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お正月の鏡餅がカチカチに乾燥しているときの食べ方と、
カビが生えていたときの対処法についてご紹介してきました。
参考になりましたら幸いです。
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