祇園祭は京都の夏の風物詩で、日本三大祭りの一つですよね。
京都市東山区の八坂神社の祭礼で、7月1日から1ヶ月間にわたって行われます。
明治までは祇園御霊会と呼ばれていました祇園祭の由来は平安時代にまで遡ります。
平安時代前期の869年に京都の各地で流行していた疫病が死んだ人達のたたりであるとして、人々が神泉苑にスサノオノミコトなど祇園の神様をまつり、当時の国の数にちなんだ神輿を66本と矛を立てて御霊会を行って、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが始まりだと言われています。
室町時代になると四条室町を中心に町衆たちが自治組織を作り、各町ごとに山鉾を作って街中を巡行する現在の形になったとされており、千年以上続く歴史のある祭りとなりました。
京都祇園祭の山鉾巡行の日程
祭りのハイライトは33基の山鉾巡行で、「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産に認定されています。
山鉾はそれぞれにご神体が祀られており、お稚児さんの乗る鉾から、日本神話を意味した物、中国故事やインド伝来の物など様々なご利益があると言われています。
7月10日~13日にかけて組み立てが行われ、1本も釘を使わず縄だけで組み上げられおり、大工方(だいくがた)によって仕上げられます。
毎年7月17日に山鉾巡行の前祭、7月24日に後祭が行われます。
祇園祭では京都ならではの屋台が出る!?
祭りと言えば屋台ですよね。祇園祭で特に多くの人が訪れるのが、屋台の出店のある前祭です。
屋台の出店があるのは、前祭の宵山、宵々山(7月15日と16日)だけで、後祭の22日と23日は屋台が出ないので要注意です。
屋台の出店場所は室町通りと新町通り、山鉾が立っている区域及び烏丸通り(三条通りから蛸薬師通り)です。
しかし、京都のメインストリートである四条通りには屋台が出ないので注意が必要です。
屋台の出店時間は午前9時~午後11時までとなっています。
ただ、烏丸通りは歩行者天国となるので、屋台の出店時間は歩行者天国の実施時間と同じ午後6時~午後11時までとなります。
歩行者天国が始まる時間は混雑のピークなので、夕方16時ころに到着するのがオススメです。
屋台がある細い道にも山鉾がたくさんあって狭くなっているので、車イスやベビーカーを利用される方は注意してください。
屋台では祇園祭限定のグルメもたくさんあるので、心もお腹も大満足間違いなしでしょう。様々な屋台の中からお気に入りの屋台を探してみてください。
基本的に屋台が立ち並ぶのは前祭ですが、後祭には「エコ屋台村」というゴミにならない通常の食器を使ったお店が出店されます。
京都の特産物が味わえるお料理やスイーツなど、京都ならではの食材が楽しめるのが特徴で、他の屋台の商品よりお値段も安いのでオススメです。
京都祇園祭のもうひとつのお楽しみ「宵山」とは?
祇園祭は山鉾など見どころがたくさんありますが、祇園祭のメインイベントでありハイライトである「宵山」も楽しみにされてる人が多いと思います。
「宵山」とはどのようなものなのでしょう?
前祭の14日を「宵々々山」、15日を「宵々山」、16日を「宵山」と呼びます。
「コンチキチン」の祇園囃子が響いて、山鉾の駒形提灯に灯りがともって、四条通りをはじめ各町内が華やかに賑やかに活気づきます。
お囃子を間近で見られるだけではなく、空いている山鉾の舞台に登ることもできますよ。
長年のしきたりで女人禁制のために女性は登れないことが多いのですが、中には女性OKの山鉾もあります。
そんな中、山鉾で一番評判なのが、「函谷鉾の提灯落とし」です。
お囃子の音で盛り上がった後に、すべての提灯の明かりが一気に消されます。宵山を訪れたら必見です。
そして、祇園祭は期間中に世界中から180万人の見物客が訪れます。
祇園祭にまつわるお土産
祇園祭といえば外せない銘菓が、「亀廣永のしたたり」です。
祇園祭の山鉾「菊水鉾」の為に作られた銘菓で、錦市場近くの和菓子屋「亀廣永」の二代目が生み出したと言われています。
透き通った琥珀色で美しく、砂糖や水飴、和三盆や寒天などのシンプルな素材と熟練な職人技で作られている逸品です。
さらに、祇園祭にちなんだ京銘菓が「祇園ちご餅」です。
三条にある老舗和菓子店の「三條若狭屋」の銘菓で、かつて祇園祭には山鉾巡行に参加するお稚児さんが、八坂神社でお祓いを受ける「お位もらい」という儀式があり、その際に振る舞われたのが「稚児もち」です。
そんな稚児もちには疫病を避ける役目があると言われています。パッケージには三色の短冊があしらわれており、厄除けのお守りのちまきにそっくりで、祇園祭らしさが詰まっています。
まとめ
祇園祭は見どころがたっぷりで、人生で一度は生で体験したいお祭りです。
今年の夏は、ぜひ京都祇園祭を楽しんでください!!
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