『節分には年の数だけ豆を食べる』
と言いますが、
この「年の数」が数え年のことを言っているのか、それとも満年齢のことなのか、
これだけではよくわかりません。
同じ学年の子供が節分に集まって豆を食べるときに、
早生まれの子はみんなより一個少ない豆しか食べられなかったという話もあります。
「年の数」と言いながら、「早生まれ」という、
おおざっぱなくくりで豆の数を変えられてしまうというのも、
よくわからない話です。
これには、実はちゃんとした理由があります。
今回は、みんなが知っているようで知らない、
節分の豆と年齢の関係について解説して行きたいと思います。
節分に食べる豆の数は数え年それとも満年齢!?
節分に食べる豆の数は、その年の満年齢です。
その年のというのは、
節分の日時点での年齢ではないというものです。
たとえば、2019年の節分ならば、
2019年の12月31日時点での自分の年齢を思い浮かべてください。
今が13歳なら、12月生まれの子は、年末までに14歳になりますので、
豆を14個食べます。
ですが、同じ13歳でも1月生まれの子は、
年末を過ぎなければ14歳になりませんので、豆の数は13個ということになります。
ややこしいきまりのようですが、
ようするに年末時点での自分の年齢を考えれば良いので、
それだけ覚えていれば混乱することはないでしょう。
ちなみに地域によっては、
数え年プラス1個の豆を食べるというところも存在するようです。
数え年というのは、
明治6年以前に採用されていた考え方で、
生まれた時点を1歳として、
以降は、1月1日が来るたびにひとつずつ歳をとっていくとするシステムです。
全国民が1月1日を誕生日として、その日が来ると一斉に年をとるというのですから、
ある意味、現代以上の管理社会であったとも言えます。
最近は、学校でも、数え年という考え方そのものを教えなくなっており、
満年齢での年の数え方しか知らない子供が普通になってきました。
江戸時代では、
「節分が大晦日と新年の分け目の日」とされていました。
そんな昔からある風習ですから、数え年の考え方が残っている地域は少数ですが、
日本の昔の文化をとても大事にしている地域であると言うことができます。
節分に食べる豆の数!早生まれは何個?
節分に食べる豆の数は、「その年の満年齢」です。
したがって早生まれの人は節分で食べる豆の数が、
同学年の他の人たちよりも一つ少なくなります。
そして早生まれの中でも、誕生日が1月1日から2月3日までの人は、
「今現在の年齢」個分の豆を食べ、
2月4日〜3月31日生まれの人たちは、
「今現在の年齢プラス1」個分の豆を食べるという区別があります。
(※豆の数は結局同じです)
他の月の生まれの人たちもまた、今現在の年齢プラス1個分の豆を食べますが、
それは、早生まれの人たちよりも一つ多い数となります。
そういうわけで、節分でよく言われる「年の数だけ豆を食べる」
という言い方は間違いではないのですが、
大事なところを、かなり端折った言い方であることがわかると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
節分に食べる豆の数について紹介してきました。
豆の数は、その年の満年齢です。
その年の年末時点での自分の年の数を思い浮かべてください。
そうすると早生まれの人は、
周りの同学年の子よりも一つ少なく食べることになりますが、
間違っていませんので安心してくださいね。
ただし地域によっては、
満年齢ではなく数え年を採用しているところもあります。
参考になりましたら幸いです。
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