女の子の健やかな成長と幸せを願う桃の節句。
雛人形は、桃の節句には欠かせませんよね。
女の子がいるお家には、
母方の祖父母から雛人形を贈るという習わしがあります。
そもそも雛人形とは、
『女の子に降りかかるかもしれない災いを
身代わりになって引き受けてくれる』という大切な役割があります。
私も小さい頃にはそんな役割は知りませんでしたが、
華やかなお雛様を見られるのを毎年楽しみにしていました。
自分のためだけにお雛様を飾ってくれるというのも、
子どもながらに嬉しかったのを覚えています。
ところで、
「お雛様は節句が終わってすぐにしまわないと、お嫁に行くのが遅くなる」
という言い伝えは、誰でも一度は聞いたことがあるはずです。
これは、きちんと整理や片付けが出来ない人は、
お嫁にも行けるはずがないという意味合いもありますが、
出しっぱなしにしているとお雛様が引き受けてくれた災いを
再び拾う恐れがあるとも考えられているからなのです。
お嫁に行くのが遅くなっては困ると急いで片付けようと思っても、
毎年収納場所に困ったり、
収納スペースを雛人形が占領してしまったりというご家庭は多いです。
飾るスペースに関してはほんの1ヶ月程度なので何とかなるものですが、
収納するスペースが無いのは大問題ですよね。
昔だったら、大きな蔵や庭があるような家が多く、
7段飾りなんかも収納場所にも困りませんでしたが、
今は核家族でマンションに住んでいるという世帯も多くなっています。
収納場所が限られるため、ケースに入った雛人形や、
お雛様とお内裏様だけの親王飾りなど、
省スペースで済む雛人形もとても人気があります。
それでも買った時の段ボールは結構大きいので、
収納に困っているという方もいると思います。
そんな収納スペースに頭を悩ます雛人形をマンションで収納する場合、
どうやってどんな場所に収納するのが良いのでしょう。
今回はお雛様のおすすめの収納アイデアをご紹介していきますよ!
マンションは雛人形の収納場所が少ない!?
マンションには、
戸建には無いメリットがたくさんあります。
防犯性や立地条件など、戸建では叶わないような条件も、
マンションだからこそ可能になることも多いのです。
ただ関東近郊の平均建物面積を比べてみると、
マンションが70㎡前後なのに対し、
戸建は90㎡以上と、やはり広さに差があります。
そうなると結婚した時は夫婦二人で十分だった収納スペースも、
子供が出来ると手狭になってしまうなど、収納に関する問題も出てきますよね。
衣類や寝具などは、
優先してクローゼットや押入れの出しやすい場所に収納します。
一方、扇風機やクリスマス飾りといった季節ものの道具や、
雛人形のように一年に一度しか出さないようなものは、
納戸の奥の方にしまったり、
収納スペースが無かったら小さな飾りで済ませたりと、
工夫しながら整理しているはずです。
しかし、昔から実家にある自分の雛人形をそのまま持ってきたり、
大きい雛人形の方が見栄えが良いからと、
孫のために7段飾りを買ってくれたりすることもありますよね。
そんな時には限られた収納の中で、
どうにかお雛様用のスペースを確保しなければなりません。
一体どこにどうやって収納するのが良いのでしょうか。
雛人形の収納アイデア!マンションの場合のおすすめ5選
マンションで雛人形を収納する場所と、
収納方法についていくつかご紹介していきます。
雛人形を収納する時のポイントは3つ。
「湿気」「直射日光」「害虫」はお雛様の大敵ですので、
これらに気をつけながら収納しましょう。
雛人形の収納に関するリスクなどは、別の記事で詳しく紹介してますので、
こちらも参考にしてください。
雛人形を片付けるときに防虫剤は絶対に必要!?入れ方や種類は?
①出し入れが楽な高さに収納
湿気対策として天袋などに収納する人もいますが、
天袋は出す時に面倒に感じてしまったり、
誤って落としてしまったりするデメリットもあります。
また、時期によっては乾燥しすぎてしまうことも。
湿気も気にならず、且つ取り出しやすい高さである収納場所は、
「押入れの上段」です。
押入れの上段なら、出し入れが面倒になることもなく、
時々換気してあげることも出来ますよね。
②小さい袋に分けて収納
多くの人は雛人形を片付ける時、
買った時の元箱にしまっていると思います。
しかし、たくさんの箱に一つ一つ収納していくとかさばってしまい、
収納スペースをお雛様で圧迫してしまいます。
人形は小さい不織布袋に入れれば通気性もよく、
埃からも優しく守ってくれます。
冠や刀などの付属品は、
ジッパーバッグにラベリングして分類・収納しておけば、
来年また飾る時にも分かりやすいです。
③飾る部屋の近くに収納
和室に飾るなら和室の押入れに、
リビングに飾るならリビング近くの収納にしまっておくと、
出し入れも大変楽になります。
細かい道具や人形などは別の部屋に収納したとしても、
ケース入りのひな人形や重たい台座などは、
飾る場所に近いほど良いでしょう。
④段ボールなら定期的に新しくする
雛人形を買ったときに入っていた段ボール箱を
そのまま使用したいという時は注意が必要です。
段ボールは湿気を吸収しやすく、
害虫の被害も招きやすくなります。
もし段ボールに収納するのであれば、
吸湿剤を周りに置いたり、定期的に換気したりして、
湿気をためこまないようにしましょう。
また段ボール自体も1年に一回、
新しいものに取り換えるなどすると安心です。
⑤一番のおすすめは「桐箱」
雛人形の収納に最も適している収納ケースは「桐箱」です。
桐は湿気に強いため、
昔から着物の収納にも使われてきました。
雛人形をプラスチックケースやビニール袋などに収納してもよさそうですが、
湿気や埃の逃げ場が無いため、
これらに収納するとカビやシミの原因になってしまいます。
桐箱は少しお値段が高いのがデメリットですが、
大切な雛人形をダメにしてしまうのに比べれば
安い買い物かもしれません。
今は、手軽に収納できるキャスター付き桐箱が
楽天やAmazonでも購入できますよ。
まとめ
女の子の健やかな成長を祈る雛人形。
最近では、自分の雛人形を
そのままお嬢さんに譲るというご家庭も多いです。
何十年と大切にしていくためにも、出し入れしやすく、
綺麗に保存できる収納を心がけたいですよね。
マンションでも、ポイントを押さえて収納すれば
毎年楽しく雛人形を飾ることが出来ますよ。
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