冬は蟹のおいしい季節です。
一般の食卓に並んでいるイメージはあまりないかもしれませんが、
社会人になると、忘年会や送別会、冬の温泉旅行等々、
さまざまな場面で思いがけず、
蟹料理と対面する機会はけっして少なくありません。
今回は殻付きの蟹を上品に、
しかも簡単に剥いて食べる方法についてご紹介したいと思います。
突然の蟹鍋にも、うろたえなくて済むよう、
ここでばっちり蟹の食べ方のマナーについてもご紹介します。
蟹の剥き方!ハサミなしでも簡単に食べられる方法
蟹料理のお店に行くと最初に、みんなで使う用の大きなカットバサミと、
一人一人に、殻から身を取り出すための金属のスティックが配られます。
ですが、こうした道具は必ずしも使う必要はありません。
基本的には手の力、それも主に親指の力だけで、
蟹は簡単に剥くことができます。
剥き方の手順としては、まず蟹の脚部分を両手で横向きに持ち、
どちらかの手の親指を支点に、ポキッと二つに折ります。
脚の根元の方の殻は持ったままで、
先の方の殻を、ペンのキャップを取るようにするっと外してください。
そうすると、殻から蟹の身が飛び出したような格好になりますので、
そのまま、ぱくっといただいてください。
手を汚さずに、蟹の身だけをうまく食べることができます。
このとき、折る場所に注意してください。
蟹の足にはたくさんの関節がありますが、
この関節のところで折ってしまうと、
身は殻の中に詰まったまま出てきません。
なるべく脚先に近い場所で、関節と関係のない、
まっすぐになっているところを折るようにしましょう。
さらに、カニの殻は、赤いところよりも白くなっているところ
(裏側)のほうがやわらかいため、
白い部分を外側に向けて(指を当てるのは赤い方の側)折ると、
折りやすくなります。
蟹の食べ方のマナー
蟹を食べるのはこのように、ちょっとした作業になりますので、
ふと油断すると、誰でも食べている姿が獣のようになってしまうおそれがあります。
食べるときのマナーとしては下記2点が大切になります。
・ 姿勢を正して、両手を使って殻を割ること
・ 身が取り出しにくいときは深追いしないこと
一気に食べてやろうと必死になっている姿は、
あまり好ましいものではありません。
大きめのパーツはあらかじめハサミで切り分け、
小さいものからテンポよく中身を取り出して行ってください。
『蟹を食べているとみんな静かになる』と言われるくらい、
蟹の人を集中させる力はすごいものです。
みんなが蟹に集中しているなら、自分が蟹を夢中でむさぼり食べていたとしても、
べつに誰も見ていないんじゃないかという気もしますが、
会食や飲み会といった場では、必ず一人は、
冷静にみんなの様子を見回している人がいるものです。
蟹と向き合うのはほどほどに、
なるべく人との会話を楽しむように意識してみてください。
特に、背筋を伸ばすことと、
食べているときの目線を上に持ってくることに気をつけると、きれいな食事姿になります。
目線は上と言っても、天井が見えるほど上を向く必要はありません。
背筋を伸ばして座ったときに、自然に目が向く高さくらいです。
食べているときの上品な見せ方にもぜひこだわって見てください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
蟹を食べるときの簡単な剥き方と
食事の際のマナーについて紹介してきました。
蟹は、脚を両手で持って、二つに折る食べ方が基本です。
関節で折ってしまうと中身が出て来ないので、
関節以外の脚先に近いところを折りましょう。
蟹を食べ出すと、みんな無口になってしまいますので、
会話による気配りを忘れないようにしましょう。
参考になりましたら幸いです。
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